30歳になってピアスを空けた話。
「上履きを履く」くらいしか校則のなかった高校時代。
次々に友達がピアスを空けているのを「痛そうだな…」と思いつつも羨ましく思っていました
家族の中でピアスを空けている人はおらず、体に傷をつけるという事にも抵抗感がありました。それに親に「空けたい!」なんて言ったら「不良娘!」と叱られそうで変に真面目な私は言うに言えません。
そんなある日、恐る恐る母にお伺いをたてました。
「お母さん、ピアスどう思う?」
「う〜ん、、あんまり好きじゃないなあ。」
「そうだよね〜」
ー完ー
ここで一旦、私の夢は静かに扉を閉じます。
***
高校生から好きなアーティストは椎名林檎、木村カエラ、チバユウスケ。ロックでかっこいい人が好き。洋服も紆余曲折ありながらも、ずっとアクセサリーは好きでした。(書道やってなかったらアクセサリーに関わることがしたいと思うくらい。)
最近でこそイヤリングの種類はめちゃくちゃ増えて、一見ピアスかな?と思うほど素敵なのもありますよね。でもやっぱこれ良い!と思うものはピアスばかり。(イヤリング選ぶ時、裏側見てガッカリするのはあるあるですよね笑)
そして30歳を迎え、またピアスを空けたい熱が沸々と再燃したのです。
***
ここで引っかかるのは、母の言葉。
10年以上も昔のことを覚えているかわからないけど、体に傷をつけることには抵抗はあるだろう。勝手に空けていいものだろうか。
友達や夫、遂にはとあるラジオコーナーにまで相談しました(まさかの採用されました)。みんなからの助言をまとめると、
結婚して、自分で稼いだお金で生きているんだから、あなたの体はあなたのものだよ。
はっと気付かされました。自分の中で依存というか、親離れしきれていない甘い心があったのかもしれない、と。
それからと言うものの、行動は早く皮膚科を予約。膿むのが怖いので一ヶ月せっせと朝晩薬を塗布し、ピアスの穴は完成。親には気づかれたら言おう、と思っていたら数ヶ月経過(週3回は会っている)。
数ヶ月後に母は気づいて、少し戸惑った顔をしていましたが、責めることはありませんでした
***
たいしたことでは無いかもしれませんが、初めて自分の意思を示せたような気がしました。自分はこうしたいって主張するの、苦手なんです。でもこの出来事によって自分自身の責任を負うことを意識しました。
それに毎日の楽しみが増えました。洋服に合わせてピアス、ネックレスの組み合わせを考えるのが、毎朝の楽しみです。
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