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誤嚥性肺炎で入院した患者の退院後の予後とその予測因子に関する研究の論文がDysphagia誌に掲載されました!

要点は下記です。
・対象は聖隷浜松病院に入院した65歳以上の誤嚥性肺炎患者のうち、生存退院した209名、研究デザインはretrospective cohort
・年齢中央値85歳、BMI中央値16.0、男性58%、入院前PS4 33%
退院後の生存時間中央値は約1年で、退院5年後の生存割合は13%
・退院時の栄養経路別の生存時間中央値は、経口摂取では約1年8か月、経管栄養では約9か月、点滴では約1か月
・Cox比例ハザードモデルによる多変量解析で、死亡率と関連する主たる要因は、男性(HR2.4)、BMI<18.5(HR2.2)、退院時経管栄養(HR1.7)、点滴(HR4.4)

本研究の結果が、誤嚥性肺炎患者や家族の意思決定支援に役立てられれば幸いです。

当科では臨床研究にも取り組んでいます。PhDやMPHの取得者やそれらの大学院に社会人大学院生として通う者が複数在籍しています。
本研究の筆頭著者は社会人大学院生です。

病院から常勤の社会人大学院生に対する奨学金海外含む学会出張への充実した補助もあり、研究活動に対する職場の理解も得られやすい環境です。

論文

プレスリリース

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