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新しいパジャマの匂い

夜は魂と身体の休息のひとときだから、あまり遅くならない時間帯にお布団の中へと潜り込みたいし、眠るときにはできる限り楽な格好で眠りたい。

私の友人の中には、楽だしちょっとそこまで出かけるのにも都合がよいので、Tシャツだったり、中学や高校のときの体操服やジャージなんかを着て眠る人も多くいる。
だけれど私はどうしてもそういった服装で眠りたくない。夏でも、冬でも、柔らかなお気に入りのパジャマで夢を見たいのだ。

この夏、新しいパジャマを家に迎え入れた。新入りさんはタオルのようなもふっとした生地で、白色と紺色。少し幼げな印象なので、どうかな..とお店では思った。でも、パジャマなんて人に見せるものでもないし、可愛いと思ったものを着たいので、思い切って買ってみた。
そのパジャマはまだ新しい、お店にあったときそのままの匂いがしていて、私はその匂いを胸いっぱいに吸い込み、着るたびにわくわくする。
パジャマがかわいいだけで眠るのが楽しみだな、と思う。

パジャマというのは日常の部分を彩るものだから、何気なく着てしまうことが多い気がする。楽な格好でさえあれば眠れるのには変わりないし、寝るときの服装にこだわらないという人も多くいると思う。

だけど私はパジャマでおやすみしたい。ベッドで眠るのは日々の暮らしの中で非常にロマンチックな部分だと思う。いつか、お姫様みたいに真っ白でレースの飾りがついたネグリジェを着て、たっぷり布を使った天蓋付きの大きなベッドで眠るのが夢だ。

そんな夢見がちなことに憧れている自分をもっと愛してあげたいと思う。

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