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オリジナルのお守りのススメと作り方

 皆さんはお守りをお持ちですか?

 オリンピックで、マラソンの選手がトランクスにお伊勢さんの守り袋を縫いつけて走って、世界に日本のお守りの存在を知らしめました。また、高校生がカバンに合格祈願のお守りを下げているのをよく見受けますが、近頃、守り袋ではないモノもよく見かけるようになりました。それぞれのお社の故実に所以のものなどを、特に携帯のストラップに付けているようです。

 最近は守り袋ではないモノで、ご自分独自のお守りを造って欲しいとのご依頼があります。そういうとき、私は真榊に付いている装飾を、お守りによく使います。

 「まさかき」と読みます。祭り場の装飾として、1m80cmほどの榊を左右相対に棒杭にゆわい付けてたてたものです。向かって右側の榊には上枝に玉、中枝に鏡、下枝に五色絹を取り付けます。左側の榊には、上枝に剣、下枝に五色絹が取り付けられています。榊は清浄の表示で、清浄を区画する境木です。

 そこで、常に浄め、ご神気のお守りをいただく意味で、五色絹の青・黄色・赤・白・紫をあしらったモノや、真榊に付ける玉を工夫して使っております。真榊の玉は、曲玉と管玉と丸玉を赤い組み紐で通したものです。この玉の組み合わせをアレンジしたモノで根付けや携帯ストラップにしますと、いつも肌身離さず持つことになりますので、除災招福のお守りとなります。少し大きめにしますと車の中に吊り下げられます。

 ストレスの溜まりやすい方には、組み紐と玉にオルゴールボールを組み合わせて癒しのお守りを造ります。ストレスでお困りの方はぜひお試し下さい。コーヒーブレイクや就寝前のひとときに耳元で鳴らして下さい。なごみの気が充満してまいります。ストレス対応だけではありません。茶道家や華道家の方に和服の帯に挟める形のものを造って差し上げましたら、とても落ち着くと言っておられました。

 昨今のパワーストーンのブームもあり、玉の種類も工夫して、ご自分だけのお守りを造ってみては如何でしょうか。ちなみに私は玉の組み合わせには、その方の命占(既報)に基づいた設計をしておりますが、皆様がお造りになるときは、ご自分が惹かれる玉をお選びになることです。玉を見つめたときにぱっと輝くように見えたもの、温かみが伝わってきたもの、自分が力付けられたり、勇気付けられるように感じたものなど、ご自分と波長の合うものをお選びになれば間違いはありません。

 それから、お守りを造られたら必ずご神気の入魂をして下さい。それには氏神様かご自分の崇敬する神社へ行って神主さんにご祈祷していただくのが一番です。もし神主さんが常駐していない氏神様の場合はどうするかです。その時は貴方ご自身で氏神様のご神気をいただいて下さい。 

 その方法です。
 1.手水を使い浄める(その場にお水がなければ省略しても可) 
 2.二拝、二拍手、一拝。
 3.住所氏名の自己紹介。
 4.常々お守りをいただいている感謝の言葉。
 5.身辺浄化のご祈願とご神気をこの依り代にいただく祈願。
   このとき頼むでも願うでもなく、そこで感じる不思議な力、ご神気に  
   崇敬の念を込めて祈る心が大切です。
 6.その後、両手をこすり合わせます。
   手が熱くなるまで強くこすり、熱くなったらその両の手の内にお守り
   をはさみ込み、
   「祓へ給い浄め給へ、守り給い幸へ給へ」と3回唱えます。
 7.最後に、二拝、二拍手、一拝します。
 
  これで貴方だけのたったひとつのお守りの出来上がりです。この施法の際は、神社の賽銭箱へ初穂料をお賽銭として納めるのが礼儀です。

 また、このお守りが破損したりしてもマイナスに捉えないことです。お役目が終わったか、貴方の身代わりとなってくれたのです。これがオリジナルのお守りの特徴です。

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