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【トレード予備知識】トレーダーの仕事

前回のノートでは、市場における情報のヒエラルキーと分析について概要を説明しました。

今回は、トレーダーの仕事について書いていきます。
既にトレードの経験がある人にとっては、今更な内容だと思います。

初心者の方は、トレーダーは何をすれば良いのかを把握するために読んで頂ければと思います。


トレードに欠かせない3要素の確立

 トレードには、欠くことができない3つの要素があります。
それは「手法」「資金管理」「メンタル管理」です。
トレードにおいては、これらの要素が最も重要であり、初心者の課題でもあります

 個々の説明をすると非常に長くなるので、今回は概要のみの記載に留めます。
また別のノートで説明したいと思います。

手法

 手法とは、トレード技術のノウハウです。
後述する「トレーダーの仕事」を一定の手順に落とし込んだものです。
また、初心者が一番探し求めているものだと思います。

 手法は、独学で組み立てる場合もあれば、他人のやり方を真似る場合もあります。他人のやり方を真似るのは簡単ですが、意外にもそれだけでは勝てません。手法には得意な相場と不得意な相場がありますし、きちんと自分のトレード資金やスタイルと合っているかが重要になります。

より利益率の高い手法=必勝法を求めて帆走することを「聖杯探し」と表現します。しかし、聖杯は簡単には見つかりません。

 以前のノートで、私は聖杯探しに100万円は使ったという話しをしましたが、今の手法にたどり着くまでには、ノートでは語りつくせない紆余曲折がありました。中には数千万円使ったという人にもお会いしたことがありましたが、その方は「未だに聖杯は見つかっていない」と仰っていました。

資金管理

 資金管理とは、手法に対していくら資金を投じるかを決め、損失と利益を管理することです。ポーカー用語から「バンクロール」とも言われます。

 初心者が一番軽視しがちですが、実は手法より重要です。
なぜなら、「手法」の実践は資金管理ができることが前提だからです。

 以前のノートに書いたとおり、トレードをする目的は「今以上の収入を得るため」です。トレードは、資金を増やすこともできれば、減らす事にもなる諸刃の剣です。負けることも想定して適切な資金を投じなければ、一撃で退場になることも十分あり得ます。

 難しく思われがちですが、実は簡単な算数でできることです。
Excelなどの表計算の知識があれば、なお良いです。

メンタル管理

 メンタル管理とは、自分の感情をコントロールすることです。
自分の資産をリスクに晒すということは、強いストレスがうまれます。
負けると[怒り][悲しみ][焦り]の感情が湧き。
勝つと[喜び][楽しみ]の感情が湧きます。

 特に、負けているときは冷静さを欠き、正常な判断ができなくなります。そのままトレードを続けると、あっという間に資産を失います。自分のメンタルを管理するには、ちょっとした心理学の知識と実践が必要になります。

 一見するとテクニカル分析には関係なさそうなことですが、チャートの中にも大衆心理が現れており、様々なフォーメーションが作られます。勝ち組みトレーダーは、こうした負け組みの心理をチャートから読み取り、華麗に刈り取っていきます。

 そして、これまで上げてきた3つの要素の中で最も重要なのがメンタル管理です。なぜなら、メンタル管理ができていなければ、資金管理も手法も意味をなさないからです。

 私は去年、ビットコインチャートを不眠不休で分析していたとき、独学で1つのフォーメーションを見付けたことがありました。ビットコインは市場参加者が少ないこともあり、大衆心理が反映されやすい状態だったと思います。私はそのフォーメーションで、たった3万円だった資産を24万円に増やすことに成功しました。結局、メチャクチャな資金管理をしていたため、ほぼ溶かす結果になりましたが・・・。目に見えない精神的な分野ですが、チャートに現れるのが興味深いです


トレーダーの仕事

 トレーダーがする仕事には3つあります。
それは「分析」「エントリー」「エグジット」です。これらを一定の手順に落とし込むと、「手法」になります。

 これらのうち「エントリー」「エグジット」をしていないトレーダーは、トレーダーではなく予想屋と言います。

ここも概要のみ記載し、具体的な内容は、また別のノートで説明したいと思います。

分析

 相場がこれから上がるのか、下がるのかを分析し判断します。
エントリーをする前に必ず行う仕事で、主に「テクニカル分析」を使います。
より正確であるほど勝率を高める事ができます。
これをせずエントリーすると、単なるギャンブルになります。

エントリー

 注文を入れます。
仮想通貨の現物や個別株などの「現物取引」の場合は買い注文のみ
外為や仮想通貨、株価指数、CFDの「FX」や「信用取引」の場合は、買い注文か、空売り注文のどちらかを入れることになります

注文し、取引きが成立することを「約定(やくじょう)」と言います。
約定して銘柄を保有することを「ポジションを持つ」と言います。

エグジット

 保有しているポジションを決済します。
利益がある状態で決済することを「利確」と言い、
損失がある状態で決済することを「損切り(ロスカット)」と言います。

 重要なのは、エントリーするときは、必ず2種類のエグジットを認識しておく必要がるということです。上がった場合と下がった場合の両方のシナリオを予め想定しておいて下さい。


次回のノートは、テクニカル分析の入り口である相場の基礎に触れてみたいと思います。

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