【トレード予備知識】相場分析の基礎
前回のノートでは、トレーダーの仕事について説明しました。
今回は、相場分析の基礎について書いていきます。
最初に注意しておきますが、ここに書かれている知識だけでトレードを始めないで下さい。予備知識なので、これを覚えただけではまだ Lv1 です。「市場」という最終ダンジョンの攻略はほど遠いため、資金を失うことになります。
相場分析の基礎
トレードの初心者が始めてFXなどのチャートを見て、いきなり買いか売りかを判断することはできません。なぜなら、最初は判断指標となる知識がないからです。初心者の方は、相場分析のなかで一番大きな粒度である「トレンド相場」と「レンジ相場」をまず覚えて下さい。
トレンド相場
値動きが一定の方向に推移している相場を「トレンド相場」といいます。
値動きの方向によって呼び方が変わり、
上がっているトレンド相場を「上昇トレンド」と言います。
雄牛が下から上に突き上げて攻撃する様から、「ブル相場」とも言います。
一方、下がっているトレンド相場を「下降トレンド」と言います。
熊が上から下に叩き付けて攻撃する様から、「ベア相場」とも言います。
これらの相場は差益を得やすい相場であり、基本的にトレードは「トレンド相場」でのみ行います。上昇トレンドでは買い、下降トレンドでは売りを行います。
つまり、仮想通貨や個別株などの現物取引では、上昇トレンドのときしか新規参入するチャンスはないということです。FXや信用取引であれば、売りと買いの両方で新規参入するチャンスがあります。
レンジ相場
値幅の推移が一定で、横ばいになっている相場を指します。
全チャートのうち、およそ70%がレンジ相場と言われており、方向感がつかめないため、差益を得ることが難しい相場です。
レンジ相場ではどちらに動くか判断できないため、基本的にトレードは行いません。こういった相場を避けるだけでも、負ける可能性を抑えることができます。
なお、レンジ相場の中にも小さなトレンドが繰り返しているのが見てわかると思います。この小さなトレンドの中で短時間のトレードを繰り返し、差益を取っていく手法もあります。
わからない相場
相場の中には、下がると思いきや上がり、上がると思いきや下がる、方向性が掴めない「わからない相場」があります。時間軸を変えてみるとわかることがありますが、無理に相場を判断してエントリーする必要はありません。
解らない事は恥でも何でもなく、むしろ専業のトレーダーでさえ、「わからない相場」がほとんどです。この「わからない」という判断を積極的に多用し、「わかる相場」だけでエントリーをすることが非常に重要です。
馴れないうちは、チャートをみてもすぐに判断はできません。
まずは、チャートをじっくり見て馴れることから始めて下さい。
どこでチャートを見れば良いよかわからない場合、手っ取り早く見るにはTradingView がお勧めです。チャートを見て何か規則性に気付けるようになれば、一歩勝ち組みに近づいたことになります。
今回は短いですが以上です。
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