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【これからトレードを始める人へ】なぜトレードをするのか

 これから投稿していくノートは、私がこれまでのトレードで学んできた「メンタル」「手法」「資金管理」の情報を残すことを目的にしています。
 また、私のノートを見て頂く事で、少しでも初心者がトレードの世界で生き残れるようにという願いも含まれています。

「これらのノートを読めば、トレードで勝てるようになる」とは言いませんが、全くの初心者の状態から脱する時間は、劇的に短縮できると確信しています
今後、だんだん難易度の高いノートを投稿していく予定で、中には有料の教材から手に入れた情報もあるため、是非活用して頂ければ幸いです。

今回は、これからトレードをはじめる初心者向けに、「なぜトレードをするのか」という事を中心に書いていきます。


トレードの世界は、9割の人が負けている

 恐らくこのノートを見る人のほとんどは、
「これからトレードを始めたい人」もしくは「トレードを始めたばかりで負けた人」だと思います。

 もし、「これからトレードを始めたい」と考えている人が見ていましたら、先にお伝えしておきたい事があります。

「貴方はこれから負けを経験し、資産を溶かします」

 トレードで勝てるようになるには、裁量トレードであれ、システムトレードであれ、それなりの努力と時間が必要不可欠です。

 また、巷にあふれるキャッチコピーの「楽して稼げる」はほとんど嘘と思って結構です。
トレードの世界を舐めてはいけません。負けるのが嫌とか、努力することが難しいのであれば、トレードの世界には目を向けず、トレード資産は別の有意義なことに使うことを強くお勧めします。理由は、このノートを読み進めて頂ければわかります。

 見出しにもある通り、トレードの世界は9割の人が負けているという有名な言葉があります。この「9割」という数字のエビデンスを調べたことはありませんが、私の経験上では、本当の事だと思います。
感覚的には9割どころか、9割9分9厘の人が負けているとすら感じます。

 私の師匠も、いま勝てているという有名なトレーダーさん達でさえも、最初は何度も負けてトレードの世界から退場を経験し、リベンジを繰り返してようやく勝ち組みになっている人が多いです。
 もちろん、最初から勝ち組みになれる人も中にはいますが、その人は才能があるか、もしくは宝くじに当たったようなもので、ごく少数です。


なぜトレードで負けるのか

 トレードの世界は、資本主義の世界です。
そして資本主義の世界は「ゼロサムゲーム」と言われています。
 FX、株価指数、貴金属、最近では仮想通貨など、今は様々な金融商品を売買する環境が揃っていますが、いずれも安いときに買い、高いときに売ることで差益を得る単純な仕組みです。しかし、この単純な仕組みの中にこそ負ける理由があります。

 例えば、50万円でビットコインを1枚買った場合、その価格で売ってくれた相手が必ずいます。売買は取引き相手がいないと成立しないので当然です。
ビットコインを買ったあと、価格が上がって70万円で売ることができた場合、差益の20万円を得ることができます。このとき70万円が最高値だった場合は大儲けですが、自分が売った相手は70万円という最高値でビットコインを掴んだことになります。
逆に、買ったときから30万円に価格が下がれば、自分が最高値で掴んでしまったことになり、-20万円の損失を抱えることになります。

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 相場は上がったり下がったりを繰り返し、永遠に上がり続けることはありません。そのため、必ず損をする価格で掴む人が出てきます。
損をした人と、得をした人の損益の合計は0円なので「zero sum」と言います。こういった様子から、トレードの事を「限られた点棒を取り合う麻雀」「財布の中身の奪い合い」「チキンレース」と表現することがあります。

 さて、さきほどの例でビットコインを売ってくれた取引相手は、同じ初心者でしょうか?もしかしてトレードの勝ち組みだったのではないでしょうか?
自分が損をする価格で掴んだ可能性は・・・?

 市場参加者全員が「利益を得たい」と考えている中で、初心者が勝ち組みになれるチャンスがどれほど少ないかは、想像に容易いはずです。
麻雀で言えば、「プロ雀士3人が待ち構える卓に、初心者の自分が飛び込んで点棒をむしり取ることができるのか?」ということです。
ちなみに、勝ち組みに資産を吸われている負け組みのことを「養分」と表現します。

 トレードで負けないためには技術を身につけ、いち早く養分から脱出する必要があります。


私もかつて「養分」だった

 私は、2017年末の仮想通貨バブルの真っ只にトレードの世界に入り、その時は単純に「儲かるらしい」という世間の言葉に乗っかっただけでした。
投資歴も、固有銘柄の株を小数持っていた程度で、全くの素人同然でした。

 ご存じの通り仮想通貨の価格は崩壊し、たった数日で原資が2/3になりました。立て続けにCoincheckのネム(XEM)の流出事件で口座が止まり強制ガチホ。その間に、BTC FXにも手を出して原資が1/3になりました。

 独学でテクニカル分析を勉強しましたが、そこで得た知識で過剰な自信をつけてしまい、新たな手法を得る度にハイレバレッジでエントリーを繰り返しました。結果、あっという間に原資が尽き、1度目の退場となりました。

 独学では厳しいと思い、商材の無料・有料問わず聖杯探しを続けました。自分への投資と考え、100万円は使ったと思います。その時はとにかく勝てる手法に執着し、テクニカル分析に磨きを掛けました。今の師匠に出会ったのもその頃です。しかし、師匠の言う資金管理には耳を貸さず、教わったテクニカル分析の手法のみを信じてトレードを繰り返し、2度目の退場となりました。

 非常に悔しかったです。
負ける度に「手法が悪い」と思い、師匠に失礼な言い方をした事もあります。しかし、いま振り返ると、レベル1のキャラがちょっと良い装備を身につけて、ラスボスのダンジョンに挑んだに等しいことをしていたんだなと思います。

安定してトレードできるようになったのは、ほんのここ最近になってからです。


トレードをすることは悪なのか

 トレーダーは、日本の世間ではあまり良い印象で受け入れられていないように思います。

「トレードはギャンブルだ」
「経済活動に全く寄与しないから不健全」
「儲かっても逆に損をしている人がいるから喜ぶべきではない」

 人気投資家のブログや動画のコメント欄を見ると、実際にこういった言葉が書き込まれています。私から見れば、どれも的を射ているようで、どこか間違っていると思います。これは、労働の対価として賃金を得ることが美しいという、先入観のようなものが日本にはあると考えています。

【トレードはギャンブルだ】
 負けたときのことを考えず、上がるか下がるかの半丁博打をするのであれば、それは当然ギャンブルと言えます。

トレードをする目的は、「利益を得るため」です。
「手法」で有意性を見出だし
「資金管理」で損失を限りなく減らし、利益を増やしていきます。
勝つための技術を積み上げて資産を増やすことがトレードです。

 リスクを負うことをギャンブルというならば、世の中の起業家、皆さんが働いている会社の社長は全員ギャンブラーです。リスクはあるがそれ以上にリターンが見込める。そこにお金を投じることは全く不自然なことではありません。

【経済活動に全く寄与しないから不健全】
 確かに、トレードで利益を出したところで、国のGDPは1ミリも上がらないのは事実です。
しかし実際のところは、トレードをすることで通貨や株のレートが動き、流通性を与え、経済を回しています。

【儲かっても逆に損をしている人がいるから喜ぶべきではない】
 これはトレードだけに限った話しではなく、「資本主義経済を受け入れられるか否か」という思想の話になります。受け入れられないという主張を否定するつもりはありませんが、少なくともトレードをする人はそれを受け入れており、トレーダーは自分が損をする側に回ることも受け入れなければなりません。


なぜトレードをするのか

トレードをする目的は、今以上の収入を得るためです。
利益を得たい動機は、人それぞれあると思います。

「まずは小遣いを稼ぎたいな」
「儲かったら生活費の足しにもしたいな」
「あわよくば億り人になりたいな」
「不労所得で生活もしたいな」

 動機が何であれ、これらは今以上の収入を得るためという目的に変わりはありません。お金を失いたくてトレードをする人は、1人もいないはずです。

 では、利益を得るために、非常に利益率の高いトレード手法を手に入れたとします。それの運用を始めようとしたとき、トレード資産からいくら投じますか?多くの人は、今あるトレード資産の1/3やそれ以上、あるいは全額を投じて、初心者の多くはハイリスクハイリターンを狙います。なぜなら、「すぐに大金を稼ぐチャンスがある」と考えるからです。

 リスクがあることがわかっていても、早く稼ぎたいという誘惑に勝てず、多すぎる資産を投じた結果、たった数回の失敗でトレード資産を溶かし切ってしまいます。これは、資産を増やそうと考えるあまり、実はトレードではなくギャンブルをしたということです。私も最初はそうでした。

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 確かに、一般的な所得の人が高額所得者になるためには、ある程度ギャンブルの要素は必要です。しかし、そこには「メンタル」「手法」「資金管理」とのバランスが伴っていなければ、はたして勝てる見込のあるギャンブルなのかも分かりません。

 無謀なギャンブルをして資産を溶かさないために、金融リテラシーと技術を身につけて、トレードをするのです。トレードで利益を得られるようになれば、一般的な生涯年収以上の収入を得ることも可能です。


次のノートでは、トレードの世界についてもう少し深く説明します。

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