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つぶやき

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2023年4月の記事一覧

「離婚の主な原因は、結婚である」(オスカー・ワイルド)。

僕は歴史の教師だった。
教え子の結婚の報が届くたび、
「過去の教訓が、未来への期待に、また敗北した」と思う。

歴史家には結婚式より葬式がにあう。
墓地を散歩し、消え去った愛について死者と語り合おう。
それがふさわしい。

西願広望
1年前
5

「知りたいと思っているひとは博識だ。知っていると思っているとき、無知になる」(アラブの諺)。

かわったひと。
ごぼうの皮をピーラーでむくひと。
ほうれん草の根っこを捨てるひと。
ベビーコーンの髭を食べないひと。

西願広望
1年前
3

アメリカのワシントンは「早寝早起きは、健康と大金と良識を得させる」と言った。

中国の諺では「ろうそく代を節約するために早く寝ても、その結果、双子が生まれたら経済的ではない」と言うそうだ。

日本では「早起きは三文の得」。
たった三文!

目覚めの紅茶を飲みながら思う。

西願広望
1年前
4

ロシアの諺に「水に落ちれば、もう雨なんて怖くない」とある。

なるほど。
「スターリンを思い出せば、もうプーチンなんて怖くない」てことかな。
「ホスト/ホステスとして働けば、もう結婚なんて怖くない」とも言えるかな。

西願広望
1年前
2

サルトル曰はく「恐ろしいのは、苦しむことでも死ぬことでもなくて、無駄死にすることだ」。

みんな、無駄死にだけはしたくないと思って、生きているのかな。
なんて高価な自尊心!

安価な春キャベツの蒸し焼きを喰らいながら思う。

西願広望
1年前
3

グルーチョ・マルクス曰はく「美女の誘惑はあなたの破滅の原因になります、もしもあなたが好運に恵まれていればの話ですが」。

なるほど!女に泣かされた友人の慰め方が分かった。
でも彼女が美女でなかったら、なんて慰めればいいのだろう。

今季最後の湯豆腐を食べて考えよう。

西願広望
1年前
5

「ひとは弱さによって裏切る」は、ラ・ロシュフコーの言葉。 あなたの人生が、裏切られ続けた人生だったとしたら、 あなたのまわりには弱いひとたちが多すぎたのだろう。 でもこの味は裏切らない。 ヒューガルデン・ビール。 (なんかコマーシャルみたいになっちゃった。)

オリヴィエ・マルシャルの映画の邦題と原題。
あるいは裏切りという名の犬(36 Quai des Orfèvres)
やがて復讐という名の雨(MR 73)
いずれ絶望という名の闇(Diamant 13)
パリ、憎しみという名の罠(Carbone)

例えば翻訳という名の創作。すごい

西願広望
1年前
1

「『この味がいいね』と君が言ったから7月6日はサラダ記念日」は俵万智さんの1987年の短歌。

休日の昼、ひさしぶりに僕もサラダを作りました。
それぞれの野菜に、それぞれの甘く苦い思い出があります。

僕はサラダを頬張る女性を見るのが大好きです。
誰も傷つけず、楽しんでいるから。

西願広望
1年前
4

ドラマ『NCIS』のギブス捜査官のルールその6
「謝るな。謝罪は弱さの表れだ」。

さすが海兵隊犯罪捜査班。
謝罪は政治家の仕事。
兵士は戦うのみ。

日本は、密告と謝罪会見が増えた。
陰湿で弱い人間が増えた。


昔の教え子の旦那さんが育てた野菜。いっぱい食べて強くありたい。

西願広望
1年前
1

アニメ『サイコパス』のエンディング曲。
「誰かを愛することなんてできるわけなくて、だけど誰かに愛されたくて」。

傷ついた人間のホンネ。

でも『聖書』は「愛されることを求めるまえに、まず愛せ」と命じる。

「腹が減ってはイクサはできぬ」ので、紅茶の葉入りのクッキーを焼きました。

西願広望
1年前
3

ブルーハーツが「あれもほしい、これもほしい」と歌ったのは30年前。

けれど、もう欲や夢を楽しく追う時代じゃあない。
必要なことを黙々と実行する時代だ。
「したい」から「しなければならない」へ。

酒など飲みたくはない。
傷を癒して人生を嗤うため、飲まなければならないだけだ。

西願広望
1年前
3

バルザックの小説で、誰かがこんなふうに言っていた。
「そのひとが欲望することを、際限なくやらせてあげると、早死にします。」

「欲望する」は「夢みる」と言い換えられよう。
早死にはともかく、人格は確実に歪む。


バルザックは卵が好物だった。
ほうれん草のキッシュ、好きかな。

西願広望
1年前
2

マルク・ブロックが言っていた。 「歴史家の問いに、そのまま答えてくれる史料などありはしない。 だからこそ、方法論を磨くことが大事になる。」 左でダメなら、右で行こう。 押してダメなら、引いてみよう。 鯨を捕る銛で、鰯は捕れない。 鰯の南蛮漬けを食しながら思った。