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『小説 新短歌教室/いろはみたし』

小社から自費出版をされた著者にアンケートしてみました。本を作ってみての感想などを聞いています。自費出版に興味のある方はぜひ参考にしてください。

今回は2022年8月に『小説 新短歌教室/いろはみたし』を出版されたSHINさんにお答えいただきました。


自費出版をしようと思ったきっかけは何ですか?

小説を出版することはハードルが高いと思っていました。しかし、この本におさめた短編「それより気になる」の2032年におこる出来事をさかのぼると、今年(2022)がちょうど10年前、ということは今出版すればその年に10周年記念奉納的な事ができるのではないかと考えると、出版の意欲がむくむく湧き上がってきました。それに加え、来年10月にこの本の短編群を掲載していたKITAKUismが100号を迎える記念も重なり、これは今年しかないと8月に出版することを決めました。 

4年ほど前に一度、出版の相談に来られたSHINさん。ようやく作品が完成したとのことで、再度来店いただきました。
上から読んでも下から読んでも同じになる「回文短歌」をモチーフにした短編を中心に13編の小説です。ちょっと不思議で読み終わるとなるほど!となる作品ばかりです。
小説の中には回文短歌を作るコツも紹介されています。

実際に本を作ってみていかがでしたか?

本の出版にまつわる様々な事を知ることができて楽しいです。ネット販売や主要な書籍関連のサイトで紹介されたり、中には作者プロフィールが載るサイトもあるので、自身の活動のインフォメーションになるように感じました。あと原稿を校正していただいたり、国立国会図書館に所蔵されるなどは、新鮮な経験で記念になりました。   

今回、表紙はレザックという質感のある美術紙を使用しましたので、お好きな色を選んでいただきました。SHINさんが選ばれたのはあざやかな「レモン」という色です。
紙選びも校正も、とても楽しんでおられたのが印象的です。

本を出版された後、ご家族や友人など、周りの反応はどうでしたか?

良好です。おさめた短編「脳活!法則クイズ」の朗読を聞いてもらい、答えを考えてもらうなど(答えは「あとがき」にあります)楽しんでいます。  

いつも何か楽しいことを、と考えておられるSHINさん。これまで作られた大阪の地名をからめた回文短歌を使っていろんなグッズを作ったり、「KITAKUism」というフリーペーパーを発行したりと、いろんなことにチャレンジされています。
ぜひ小説の新作を期待しています!

『小説 新短歌教室/いろはみたし』
SHIN著/B6判・66頁・並製/本体価格800円+税
2022年8月30日発行