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スリップって?/自費出版のあれやこれや#17

今回は市販されている本に挟まっている「スリップ」について。

書店に並んでいる本のてっぺんから少しだけ頭を出して、しおりのように挟んである紙を「スリップ」とか「短冊」といいます。これは何をするものかというと、書店で本の売上管理、注文票として使われていました。

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いましたってなぜ過去形かというと、最近ではPOSデータ管理されていて、アナログな紙のスリップを使わない店も増えているのです。
以前は本を買うとレジで店員さんが必ずスリップをサッと抜いていましたが(ベテランの方の抜き方はなんかかっこよかった…)、今は抜かずにそのままというお店もあるようです。出版社でも「スリップを挟みません」と宣言するところも出てきています。

しかし、昔ながらの職人気質な本屋さんでは、スリップによって何が何冊売れただけじゃなく、お客さんの購買傾向を分析したりするようです。アナログだからこそ見えてくることがあるのかもしれません。

また、総額表示義務化で一時、スリップのボウズ(本のてっぺんから出ている丸いところ)に総額(税込み価格)を表示していました。それも総額表示義務の緩和でいつの間にかなくなっています。

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しかし、外税表示が認められていた特措法の効力が2021年3月末までなので4月からどうなるでしょうか。スリップのボウズへの表示が認められていますが、スリップレスにした出版社にとっては新たなコストになります。
小社ではスリップ廃止にしていなかったので、今後制作するものについては再びボウズに総額表示をすることになりました。

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