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清風堂のおすすめ vol.14(2023/12/9)

 こんにちは、清風堂書店の谷垣です。

 毎週投稿をつづけ今回で14回目。今週はさすがにもう何も書くことがないのでは・・・と恐れつつ記憶を掘り起こすのが週末のルーティンとなっています。幸いなことに、今週もなんとかなりそうです。

 Twitterでは、KADOKAWAの例の邦訳書が問題となり、そんななかでチバユウスケさんの訃報があったり(THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは今でもめっちゃ好きです)と、ニュースを追うだけでぐったりしておりました。


サイン本入荷しております

岸政彦先生にお越しいただきました

 去る水曜日、岸先生にご来店いただき『大阪の生活史』『にがにが日記』にサインを入れていただきました!一晩明けて次の日、私が出勤したころには『にがにが日記』は店頭から消えておりました・・・。めっちゃ早い。『大阪の生活史』のサイン本も残すところ半分となりました。買うか迷っておられる方は今のうちですよー。

「岸」の上の山がちゃんと書けてないのを気にしておられた岸先生。

『転職ばっかりうまくなる』サイン本入荷しました

 『転職ばっかりうまくなる』(百万年書房)がどどーんと入荷しました。こちら事前にゲラをいただいて読んでいたのですが、これはすごくよいです。めっちゃおすすめ。20代で6回も転職した著者がその記録をつづったエッセイで、行く先々でなかなか環境になじめずに転職をくりかえすのですが、読み終えるころにはなんだか救われたような気持ちになってくるのが不思議です。以前のnoteでも感想を書いているので、そちらもよければご覧ください。

どどーん
サインがかわいい

2024年2月の100分de名著は
ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』

何度も「de」と打とうとしてるのに「DE」になる…。
PCが言うことを聞いてくれないので私は悪くありません。

 講師は11月のイベントでご登壇いただいた朱喜哲さんです。今年8月に出た初の単著『<公正>を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)は3刷とのこと。あちこちでイベントに出られていて、いまもっとも勢いのある哲学者です。当店では、今月末からフェアをはじめる予定ですので、詳細が決まり次第こちらで告知いたします。お楽しみに!

 ちなみに私にとって、ローティと言えば宮台真司でした。大学時代、マル激(神保哲生主宰のネットニュース番組)をよく見ていたのですが、ことあるごとにローティの名前が出てきました。もうひとつは、トランプ後のアメリカを予言していたとして『アメリカ 未完のプロジェクト』(晃洋書房)が紹介されることが多いイメージがありました。ただ、ローティの本を読んだことはありませんでした。今回100分de名著で取り上げられるということで、ローティに触れる非常にいいきっかけになるのではとおもいます。

また、プラグマティズムやアメリカ哲学についてそもそもよく知らない方には以下のツイートがおすすめです。ツリーをぜひご覧ください。

 新書で読めるのは『プラグマティズム入門』(伊藤邦武/ちくま新書)です。さっそく予習も兼ねて読んでいますが、これだけだとすこし物足りない気もします。かといってちゃんと内容を理解できているかは怪しいですが…。これともうあと2冊くらい読めば全体像がつかめそう。プラグマティズムの歴史年表を作れないかな、といま思いつきました。余力があれば作成してみようとおもいます。

(終)

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