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「ミニマリスト」は、人生の旅の準備中の姿であって、目的地ではない。


■辰巳渚 著「ミニマリストという生き方」

まずは。
辰巳渚さんの「ミニマリストという生き方」という本について、2016年の手帖に書いたメモを転記します↓↓↓

捨てる!技術」の辰巳渚さんの著書であるこの本を図書館で見つけました。
あの辰巳さんがミニマリストのことどう扱うのか気になって。
…読んでいる途中で、自分の中でミニマリストのイメージまとまってメモをしたんです。

「ミニマリストとは。
旅立つ準備をしている人たち。旅立つ準備ができた人たち。」

ページをめくって笑ってしまった(笑)
そこには辰巳さんが思うミニマリストの定義が書かれていたのですが…。

定義…ミニマリストは、モノを減らすことを通して、人生に漕ぎ出す準備をしている人

「ミニマリストという生き方」辰巳渚 著

導かれて得た結論は一緒でした!!

■身ひとつで、の心の準備のために

もしかしたら、東日本大震災を経験した私たち日本人は、身ひとつで家から離れなくちゃならない非常事態に備える必要性に無意識のどこかで気づいたのかもしれません。
私の場合、昭和という時代が詰まった家を片付けて、ギュギュッとスマホひとつに本箱もアルバムもCDもなにもかも思い出を押し込めようとしているのです。

昭和を知らない世代は、最初から思い出はスマホの中。スマホさえあれば、身ひとつで逃げ出せる人になれる可能性は私たち世代よりありますよ♪
やがて、スマホという形状もカラダに取り込まれ、本当に身ひとつで旅立てる未来がくるでしょう。大きな目で見れば、それは火星移住の準備なのかもしれません。
ミニマリストはそういう未来への一通過点。

モノへの執着が、家とともに滅びるのを待つ人をうむ。
モノを持たないことに意味があるわけじゃなくて、モノはあってもいい。
でも旅立つときにはサッとコレとコレ!って選べる人を目指している
のではないでしょうか。

預言とかにある天国に選ばれる人間って「30分後に地球を出発」とか「ノアの方舟、重量1人荷物込み100キロまで」と言われても、サッと迷わず持ち物を取捨選択して旅立てる身軽な人間ってことかもしれないですよ?

それなら自分も「身軽な人間」になってみたいな♪と思っていただけたら幸いです。

ちなみに。
「ミニマリスト」はゴールではなく、そんな肩書きすらどうでもいいという境地に到達するのが本物だと私は思いますよ😁

(著者の辰巳渚さんは事故で2018年6月にお亡くなりになりました。…その訃報に触れたのは、大阪で大きな地震があって減災を意識してる時期でした。「捨てること、改めて行動したい」と決意を更に強固にしたのを今でも覚えています。本を書いてくださってありがとうございました。どうか安らかにお眠り下さい。)

■2023年のいま、思うこと

戦争によって、街から徒歩で逃げることになった人々の映像を2023年、毎日のようにニュースで目の当たりにしてきました。
家に執着してとどまることは死を意味する状況。
…家がああいう状態になるとわかっていて「避難」するとき、「防災グッズ」「非常食」よりも「あの大好きなコートとハンドバッグは死ぬまで持っていたかった…!😭」に近いなにか、持ち出したいモノがあるのでは?
「失ったら一生心残り」と思うモノ。
平時にそういった「思い出のモノ」を写真に撮ってきちんとサヨナラの儀式をしたり、「価値あるモノ」はお金に変えたり、ふさわしい博物館に寄贈したり、身軽になる準備進めておくことは、戦争に限らず地震大国日本の住人として、大切です。

その行為の呼び名が「ミニマリスト」でも「断捨離」でも「こんまりメソッド」でも「終活」でも、なんでもいいと私は思っています。
…あえて私が「終活、終わった」と言ってるのは、これらの中で「終わった」と表現できるのが「終活」だから☺️

■「今」必要なモノと「災害時」「法事のとき」必要なモノだけ

私は今月、新しい仕事に就いて、そのために必要な防寒着などを買い揃えています。
これがもしミニマリストさんなら、モノを増やすことに罪悪感を抱くことでしょう(笑)
でも私は、前職で着ていたブラウスやカーディガンなどをリサイクルショップへ持ち込み「いつか着るかもしれない」という執着を手放して「今」の仕事のことだけを考えられています!それだけ、今の仕事を続けたい!って気持ちが強いのです😊

「今」必要なモノと「災害時」「法事のとき」必要なモノだけ
それが「終活後」を生きる、私の最小限。

あとは、時間とお金があればそのときの「今」のために買うか、借ります。
なければないで「あるモノでなんとかする」だけですから。
例えば、介護用ベッドは補助金等出る状況になったときにレンタルするつもりです。そのときにスッと搬入できるスペースはすでに準備万端(笑)

ね?長文になってしまいましたが、ここまで読んで、いかがでしょう?
誰かが決めたなにか「ミニマリスト」的なステレオタイプを目指すよりも、その先にある自分なりの身軽さを目指して、楽しくモノの取捨選択に取り組んでいただけるキッカケとなれたら幸いです☺️

あ。
私が衣類収納として毎日使っている柳行李鞄、気になった方はこちらの記事もどうぞ♪↓↓↓


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