「決別」歌詞解説
1.はじめに
ここでやっと説明しますが、この曲と「侵蝕」、「薔薇の棘と傷」が同じ女性がモデルになってます。
どんだけ固執してんねん気持ち悪。
まあ人間の他人に見せない内面なんて、誰の物でもきっとそんなものでしょう。
僕は見せてるけど。
この曲の時系列は「卒業式」。
当時の想い人が先述の通り1つ上だったので、僕は大学に残り、その彼女は卒業するという別れのタイミングでした。
2.歌詞解説
※「誓い」が何かというのは「侵蝕」の歌詞解説の項目をご参照ください。
「誓い」が果たされないという現実に薄々気づいていながらも、ただただ想い人を信じ、「誓い」が果たされる日を待つ。
まさに「夢中」。
午前0時を「始まり」の一表現としています。
その「前を指す」ということで、「誓いが果たされることを信じる日々」から変わることに抵抗している心情を表しています。
先述と同様に、「約束の日」というのがまさに夢幻であることに気づいていながら、まだ諦めきれない心情を描いたシーン。
「桜の花が咲く」=「恋が実る」という意味になります。
しつこいようですが、主人公は想いが叶わないことに気がつきながらも、密かに希望を抱いています。
「まだ夢が叶う夢を見ている」わけです。
少しずつ現実に目を向け、夢が徐々に覚めてゆくシーン。
「夢が夢のまま終わる結末から逃れられない」というフレーズは、意図的に夢から覚めようとするのではなく、自然に覚めてきてしまっているという自分の意思と相反する現状を指しています。
やっと主人公が夢から覚め、現実と対峙しようとするシーン。
止めた針を動かすことで、
「午前0時より前を指す時計の針→午前0時を刺す(=想いが叶わない現実を受け止め、新しい日々へ進む)」
という表現になります。
想いを寄せた彼女と、その彼女に対する想いに別れを告げる(決別する)シーン。
「悲しみ」を「記憶」に変えることで、
「その事実(彼女への想いが叶わない事実)が過去になった=前を向く」
という表現になっています。
その心情が最後の「願い」となり、彼女と彼女に抱いた想いと「決別」することで物語は終わりを迎えます。
3.おわりに
アルバムのラストを飾るナンバー「決別」の歌詞解説でした。
読んでいただいた方、どうもありがとうございます。
さてさて、これまで1st Full Albumの歌詞解説を順番に上げてきました。
全編読んでいただいた方はなんとなく、「この人の描く詩世界はこんな感じなんだな~」というのがわかったかと思います。
しかながら、この先は今より少しだけ暗く、エグみのある詩世界も描いていくつもりです。
故に、今作の詩世界はある意味序の口。
これからも無理のない範囲で、僕の描く世界に目を、耳を傾けていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
それでは、今回は以上。
あざした!!
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