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「The Proof」歌詞解説

1.はじめに

アルバムのリードトラック的な扱い。

故に、アルバムや僕の活動上のコンセプトを彷彿とさせるフレーズが多めです。

時期としては、「羽化」と被るところがありますね。

自分の生き方を見つけたわけですから。

その生き方が音楽を通した自らの存在の「証明」なので、このタイトルになっています。

2.歌詞解説

生きる者の数だけ
物語がある

僕の物語なら
どんな結末になる?

「物語=人生」

可能性に満ちあふれた自分の未来に、希望を持っているシーン。

こんな歌詞を書いておきながら、別の曲では「叶わない夢を追っていた」とか書いちゃうんだからなあ笑←他人事

広いこの世界で何度も傷ついて
生きてきた忘れやしないさ

他人を羨んで自分を蔑んだ
影は次第に黒く膨れ上がった

傷つき、劣等感を抱き、「影」が生まれた。

その「影」というのが、コンセプトでいう「絶望」になります。

時間が経ち
影を華に変える術を知った

絶望を知る歌歌い
未来に何を描く?

「影を華に変える術」というのが「音楽」になります。

「羽化」の歌詞解説でもあったように、それが心理学でいう「昇華」というもので。

その「昇華」と「華」がうまくかかっているわけです。

ぶっちゃけ偶然ですが笑

そして、その絶望(影)で未来に向けてどう歩みを進めるのか。

広いこの世界で何者にも成れない
そんな結末は描かない

傷ついた記憶も抱いた絶望も
今を生きる僕の一部でしかない

「何者かに成る」

大多数のうちの1人ではなく。

それが自分の描く未来。

そして、今まで傷ついた記憶も、抱いた絶望も全て自分(の一部)だと、受け入れます。

それが現在、僕の楽曲の歌詞、いわば1つの武器として活きています。

時に夢破れた未来が
思い浮かぶ

ただ1人、孤独に死す
暗い結末

きっと心の
どこかで恐れているんだ

何かを得るためには
犠牲が必要で

明るいはずの未来で
何を失うのだろう

強気なことを言いながらも、やはり不安はあるわけで。

先述のDead endの詩世界のような、暗い結末がどうしても頭をよぎる。

どう定義するかにも寄るところではありますが、「成功」があれば「失敗」もある。

また、「成功」したとしてもその時点で失ったもの、失うものも少なからずあるんですよね。

その失うものが何か。

それについても不安を抱いています。

前を向き
夢を追い
未来への不安さえも
己のものに

前のシーンで出てきた未来への不安。

それすらも受け入れ、武器としようとする、夢を追う者の力強さが表れているシーンです。

広いこの世界で
抱いた絶望で
美しい華を咲かせよう

抱いた信念は
決して揺るぎはしない
影を歌い、生きた
証を描こう

「絶望で華を咲かせる」という僕のアーティスト上のコンセプトががっつり出てきます。

そして、「影を歌う(い)」フレーズも。

自分のありのままを受け入れ「何者」かに成るべく、歩み始める。

まさに「物語の始まり」を描いたパートになります。

3.おわりに

(SE除く)5曲目かつリードトラック「The Proof」の歌詞解説でした。

次回は特に、90年代あたりのコテ系バンドが好きな方に刺さりそうなフレーズ多めな「薔薇の棘と傷」の歌詞解説になります。

次回もよろしくお願いいたします。

それでは、今回は以上!!

あざした!!

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