第774回【圧巻人生日誌 日々是成長】765(2023/7/10)▲▲映画『散り椿』の裏話から情熱やり通す必要性を感じた話▲▲
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ただ今、
月一で小泉八雲を研究する会に
お誘いを受けて参加している
(末席を汚しているような感じですが)のですが、
メンバーである(といっても人生の大先輩)
造園業の社長さんから伺ったお話が
なかなか興味深いものでしたので、ご紹介をしてみようかと。
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以前
『散り椿』という映画が上映されたことを
ご存知の方も多いでしょう。
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葉室麟の時代小説に感銘を受けた
映画監督・木村大作が、
映画化した作品です。
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このタイトルにもある散り椿というのは
椿の種類の一種ですが、
普通の椿は花ごと落下するところ
散り椿は花弁が一片一片散る特徴があるそうです。
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しかしこの散り椿は
どこにでもあるものではなく、
しかも木村監督のお眼鏡にかなう椿は
日本中探してもなかなか無かったようです。
(木村監督は元々カメラマンですから、
相当なこだわりがあるらしい)
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そんな中、我が地元の富山に
たいそう素晴らしい散り椿がある事が判明、
木村監督も絶賛し撮影を行う事が決定したのですが、
椿が植わる場所に納得がいかない。
納得がいかない木村監督はどうしたか?
『移植してくれ』とのお願いを、持ち主にしたそうです。
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樹齢250年以上も経つ老木を
移植するだけでも大変な事、
しかも枝抜き等の手入れを一切せず
移植してくれという
なんとも無理難題・無茶な依頼が来たと言います。
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その無理難題を受けたのが
先程の造園業社の社長さんだったわけですが、
椿の木を大型クレーンで吊り上げ
家屋の上を飛び越えて移植する大事業。
しかも監督の移植先は、
造園のプロからは到底容認できない
場所だったそうです。
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監督とは侃侃諤諤の議論を重ねたそうですが、
最後は造園業社のプライドをかけて
そのオファーに応じたのです。
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その椿は映画のクライマックス?
(すみません、まだ見てないので分からない)の
岡田准一と西島秀俊の立回りシーンで
登場しているとのことですが、
造園のセオリーには反していても
カメラマンのプロがカメラ越しに見ると
見事な散り椿として写っているのだそうです。
(まだ見てないので、伝聞)
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この逸話には、
周りからは無理、それはおかしいと反対されても
自分の意思を貫いた木村監督の
執念のようなものを感じますし、
また造園のプロが無理難題と言われる事業を
プライドをかけて完遂した、という点に
仕事にかける熱のようなものを感じたのです。
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こういう話を聞きますと、
もちろん仕事は情熱を持ってやるべし
ということになるかと思いますが、
その中でも自分が好きでたまらないこと、
三度の飯も忘れてしまうようなことは
やはり持っていたいものだと思うのです。
やはり面白くない仕事よりも
面白い仕事をしたいですからね。
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仕事になかなか情熱が持てず、という方は、
まずは自分が情熱を傾けられるものを
見つけてみるのも良いのではないでしょうか。
それは仕事に限らず、
日常生活の中においてでも良いのかもしれませんが。
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★★今日の圧巻人生方程式★★
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いい仕事は
常識の枠内では生まれない。
しかもそこに情熱を傾けられるものならば、
なお一層良いものになるだろう。
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