第255回 【筋トレ日誌 その他日々是】246(2021/12/21)▲▲南の島の塩屋のご紹介▲▲

昨週、宮古島を訪ねた折に
『パラダイスプラン』という会社に足を運びました。
パラダイスプラン、は知らなくとも、
『雪塩』という商品名であればご存知の方も
多いのではないでしょうか。


この雪塩ですが、
名前の通りパウダースノーのような
実にサラサラの肌触りで、
塩らしくない塩、と言ってもいいでしょう。


頂いた会社案内によれば、
雪塩の販売を始めたのは2000年。
当初は沖縄県内と大都市圏の主要スーパーで
販売するのみであったと記憶していますが、
今や全国区の商品となった、と言っても過言ではないでしょう。
地域のスーパーの陳列棚で見かける事が
多くなったように思われます。


名前がピンとこない方も
パッケージを見れば『あれね!』と分かる商品ですが、
この雪塩が生まれるまでの紆余曲折に
大変興味深いものがあります。


創業当初の会社が作っていたものは、
サトウキビの搾りかすを利用したパルプ製品開発。
全く塩とは接点の無い事が創業の原点、
という点が面白い。
しかし、生産の目処が立たず断念。


その後も、
サトウキビの絞り汁から甘味分を抜き取った
排蜜糖を乾燥させた牛の飼料生産、
島ニンジン、車海老の養殖、などなど
数多くの事業に挑戦するも芳しい結果が残らない。


そんな中
排蜜糖の乾燥機械にたまたま海水を入れたら、
フワフワの塩が出来てしまった、というのです。
これが雪塩の原点。


開発後も値段の高さがネックとなり
なかなか市場で受け入れられない日々が続くも、
『世界で一番、含有するミネラル成分の種類が多い塩』
としてギネス認定されて以来、
今の人気が継続している、とのこと。


こういうのを、セレンディピティと言うのでしょうか。
ダイナマイトの開発や田中耕一さんのノーベル賞も、
たまたまの偶然で生まれた産物と言いますからね。
次へ次へ、と進める事で
生まれてくるものがある、という事でしょう。


そんな開発秘話にあわせて私が驚いたのは、
以前訪問した時に比べて会社の規模が
大きく拡大していた事。


初めて雪塩工場を訪問したのは2004年でしたが
工場の脇にちょこんと土産屋を併設しているのみだったところ、
現在は土産コーナーが瀟洒になり
商品ラインナップが格段に増えていました。
当初はまさに『塩』のみでしたが、
お菓子にメレンゲにドリンクに・・・。
塩も雪塩にとどまらず、
カレー味の塩におにぎり用の塩に
何十種類あるのか、というほどのバリエーション。


今日は、
地元限定から全国区に発展した商品と
そんな商品を生み出した会社をご紹介してみました。
本当に、雪塩はオススメしますよ。

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