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帰りたい場所 /散らかる文 青紗蘭

私が塵になるころ
帰れる場所がある

個であることは、創造と破壊の繰り返し

人であれば短しいのち
星であるなら途方もないいのち
名もなきものなら彷徨いあるく長い時間

無数の個のいのちの役目を終え
帰りし場所は
全。
生まれたものたちの元を含む。
横たわりすべてを委ねる場所。
すべてを見守る場所。
争いが起きようの無い場所。
次の個になるまでのゆりかご。

そこが、帰りたい場所。

個はあまりに激しすぎるから。



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