笑顔を作る

私はよく、いつもニコニコしているだとか笑顔だとかいわれるのだが、デフォルトで笑顔の時は私のスイッチがオンの時だという合図である。気の抜いた、何も考えてないような表情をすることのある相手というのはごく一部で、基本的に笑顔な訳だが、ビジネススマイルとそうでない時は目を見るとわかる。目に表情なくニコニコな時は営業笑いだ。
そんな顔をしてるのはどんな時かと言われたら実家にいる時である。私の中では親というものに素の表情を見せたら最期なのである。単純に親を避けるとかでは無い。私も人間の子なので、親には甘えたい。だから、素の表情を見せたら、親に心を開いてしまったら、気持ちを抑えきれずにぶつけてしまうと思う。そのぶつけるであろう言葉は親としては聞くに耐えない言葉が並ぶだろう、なんで産んだんだ、死ねなくてごめんなさい、というような言葉、母に対して、酷い言葉もかけると思う。
普段の生活の中で、感謝は伝えられるからこそ、伝えにくい負の気持ちが溢れ出てとんでもないことになってしまう。そしてその状態は私にとってどこか屈辱であり、恥である。
だから、私は、親から考えてることが分からないということを言われ続けるし、営業スマイルを作ることに耐えられなくて、実家の客間の客用布団で1人籠って泣くのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?