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ピアノ曲作曲家ソムリエ(自称)が送る名作曲家と考察

私は、クラシック曲、特にピアノ曲が好きだ。

過去にピアノを習っていたというのも大きな理由の一つだが、
それよりももっと深くにある、ピアノの音色が持つ壮大な世界に大きな魅力を感じる。

この記事では、貴方の今の気分、貴方好き嫌いのタイプによって、オススメの作曲家を紹介したいと思う。
それに加えてそれぞれの作曲家のオススメ曲を何曲か紹介する。


とにかくピアノ曲の魅力を感じたい方「ショパン」

クラシック曲でピアノ曲といえば、真っ先に浮かぶのはやはりショパンだ。

彼は、「ピアノの詩人」の異名を持つ。
彼の紡ぐ音は、まるで詩に於ける一つ一つの言葉を紡いでいるようだ。

彼の最大の魅力は、何と言っても、美しく、繊細で、情緒豊かな音の連なりだろう。

ショパンの曲は、単純に楽譜の難易度としても高い曲が多いのだが、
それ以上に曲を"歌わせる"のが難しいと感じる。

ピアノに於いて「歌う」とは、「表現する」と言っても良いかもしれない。
ショパンの曲は、曲の持つセンチメンタリズムが強いので、表現力が負けてしまう事がある。

ショパンの曲を弾く事を多くのピアニストが目標とするのも頷ける。

オススメ曲

「別れの曲」
切なさと、中間部の狂おしい程のパッセージが印象的

「子犬のワルツ」
軽妙で、自分の尻尾を追いかける子犬が想像できて何とも微笑ましい

「木枯らしのエチュード」
敢えて少し主観でチョイス。激しくてカッコイイ、正に木枯らしの凍てつくような冷たさが表現されている


情熱的でドラマチックな気分に浸りたい方「ベートーヴェン」

この名を知らぬものは居ないであろう。
音楽家として非常に名高いベートーヴェンは、ピアノ曲も秀逸だ。

彼の人生はまさに波乱万丈だ。
父親によるスパルタ教育を受けた子供時代、
若くして母親の死、
音楽家の命ともいえる聴力を失う。

そんな彼の人生の激しさは、彼のつくる楽曲にも色濃く表れている。

彼のあまたあるピアノ曲の中でも金字塔と呼べる「三大ソナタ」はあまりにも有名だ。

オススメ曲

「月光ソナタ 第三楽章」
激しい曲を求めているのであれば、この曲は非常にオススメだ
まるで月が赤く燃え盛っているかのような錯覚に陥る

「悲愴ソナタ 第二楽章」
悲愴ソナタは3曲とも甲乙つけがたい名曲だが、個人的には第二楽章をオススメしたい
あまりに感傷的で美しいそのメロディは、ベートーヴェンの中でもトップクラスだろう


心が洗練される感覚を味わいたい方「バッハ」

J.S.バッハは、「音楽の父」と呼ばれている。

彼の曲は「対位法」という技法を使って書かれているものが多く、実は演奏がかなり難しい。
楽譜の単純さを理由に買って、弾いてみてその難しさに舌を巻いたピアニストも多いだろう。

そして彼の音楽の最大の魅力は、その旋律の美しさ、だと私は思う。
バッハの旋律を聴くと、その時の気分によっては泪が自然と溢れてくる。
300年以上の時を越えて、私達の心を揺さぶる力を持つバッハの音楽、恐るべし。

ただ実は、バッハはピアノ曲を一切書いていないのです。
けれど同じ鍵盤楽曲なので、お許しください。

オススメ曲

「トッカータとフーガ」
"ティロリーン鼻から牛乳"でお馴染みのあの曲
本当は凄い名曲なんです

「主よ人の望みの喜びよ」
私がピアノの後奏曲としてよく用いる曲
あまりの旋律の美しさに泪を流したのは忘れられない


幻想的な世界に浸りたい方「ドビュッシー」

音楽界に革命を起こしたと言われる音楽家、ドビュッシー。
確かに、彼以前・彼以後では、音楽の多様性という意味で違いがあるように感じる。

彼の曲は、それまであった作曲における枠組みにとらわれない、自由な雰囲気を持っている。

その曲の持つ雰囲気の独特さは、曲を聴いた人同士のイメージを乖離させる。
ドビュッシーの曲を聞いて連想するものに大きな違いが生まれるのはそのためだ。

彼の曲を一度BGMとして流せば、そこがどんな場所であっても幻想的で異世界の色を帯びるのは間違いない。

オススメ曲

「月の光」
これ程までに魅惑的な月の光ならば日光浴のように浴びたい

「夢」

私が過去に弾いた作品
これ程までにファンタジックな夢ならばいつまでも眠っていたい


まとめ

いかがだっただろうか。

当然今挙げた作曲家意外にも偉大な作曲家は数多くいる。
是非皆さんにも、音楽で、ピアノの音色で生活を彩ってみては。

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