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川口ちゃんの衣装計画#123 インテリアでもコンセプト活動(模様替えしたよ)



・人生を変える一冊に出会ってしまった


こちらです。

ソファは部屋の真ん中に 
買わない・捨てないで部屋は心地よくなる
内藤怜

Amazonのおすすめに出てきたこちらの一冊。
帯の「家具を壁に寄せていませんか?」という一言にぎくっとした。

というのも、私の自宅の間取りは、リビングダイニングが玄関側から見て縦長の長方形で、突き当たりの壁が全面掃き出し窓になっているため、ソファはもちろん家具はすべて縦向きにして壁に沿って置いているのだ。

ダイニングテーブルも壁につけているので、毎日壁に向かって食事をしている(こう書くと殺伐としているように感じるが、カウンター席に夫婦で並んで座っているイメージ)。

さらに、娘が生まれてからは、リビングに娘(と、最初のうちは私も)の寝る場所を確保する必要があったので、まとまった空間を作るためにより一層、家具を壁に寄せていた。

このような家具の配置になってしまうことに対しては不満はあったが、間取りの問題だからと諦めていた。我が家は日本の極々一般的なつくりの住宅で、雑誌に出てくるような、仕切りのない広い素敵なワンルームではないのだ。

でもこの本は、インテリアがイマイチなのは間取りうんぬんではなく、家具を壁に寄せているからだという。

そんなまさか、まさかそんな。

それに、この間取りにおいてソファを部屋の真ん中に置くなんて、非現実的だ。この部屋でもそうせよというわけ?

私はこれまで"今あるもので部屋が素敵になる"系の本を何冊か読んできたけど、どれも自分には当てはまらないというか、ああ、これすらできないんだからもうおしゃれな部屋は諦めろということか…という気持ちになってきた。

今回もきっとそうなるのだろうと思いつつも、家具を壁に寄せまくっていた私は読まないわけにもいかず、買ってみた。


・家具の位置を変えたら"温かい我が家"が生まれた


この本を読んで、インテリアうんぬんの前に、そもそも「家」というのは、私たち夫婦の人生の基地であり、毎日帰る場所であり、落ち着ける空間であるべきだということを思い出した。

今のリビングダイニングはその辺りが全く機能していなかった。温かい家庭というより、家具のパズルのようだった。

このままではそのうち夫婦の会話もなくなり、関係がギスギスしてしまうかもしれない。それは絶対に避けたい!!!

気づいてしまったらもう居ても立っても居られず、しかしその日はもう遅い時間だったので、本に掲載されているビフォーアフターの例と自分の部屋とを照らし合わせながら、メモ帳に新しいレイアウトのイメージをぐりぐりと描きまくり、翌日すぐに模様替えを実行した。

その結果、これ、嘘のような本当の話なんですけど…家具は減らさず(もちろん間取りも)そのままなのに、リビングとダイニングがとてもゆったりと広くなったのだ!!!

広くなったというか、もはやリビングとダイニングが生まれたと言ったほうが正しいかもしれない。

具体的にはこのように変えた。

iPhoneのフリーボードにて指先で作ったのでざっくり。

まず、ダイニングテーブルを壁から離して中央に置いた。今まで何も無い床を照らしていたペンダントライトだったが、今はちゃんとダイニングテーブルを照らしている。この家を設計した人は、はじめからここにダイニングテーブルを置いて欲しかったんだなとようやく気づいた。

そして要のソファは壁に沿って縦置きだったのを横向きに変えて、まさしく部屋の(ほぼ)真ん中に置いてみた。

ソファの向きは、出入口やダイニング方面に背を向けるように置くのはあまり良くないのかもしれないが、窓とテレビ(画像の黒い四角)の位置は変えられないので、現状はこれがベストかなと思う。

ソファとダイニングテーブルが壁から離れたことで壁際が空いたので、以前は島のようだった娘のプレイマットを壁際につけることにした。こうしたことで地震による家具の転倒などの危険を避けつつ、さらに添い寝もしやすくなった。

そして、入り口から見て死角になる場所に、夫婦それぞれ「ごちゃごちゃさせて良いエリア」(画像の黄色に塗った部分)を用意した。

恥ずかしながら今までダイニングテーブルの上が毎日飲むサプリや読みかけの本や郵便物などの物だらけで、食事のたびに脇にズザザーッとズラしていたのだが、今回、本の内容を参考に、それらはそのエリアに置くことにした。

大きく変えたのはこの3点だが、部屋に明確にリビングとダイニングが生まれ、しかもダイニングテーブルの上は常にものが無くスッキリとしている…これだけで、自分の家が、ぐんと居心地の良い空間に変わった。すごく"のんびり暮らしている"感が出た。温かい家庭、ほっとする、落ち着く我が家。帰りたい場所。なんだこれは!!前の部屋はなんだったんだ!!

夫も、初めて模様替え後の部屋を見た時は、配置のあまりの変わりっぷりに面食らっていたが、すぐに気に入ってくれて、「もっと大きなソファが欲しくなるね」と言っていた。

そう、そうなのだ、私はこの部屋を狭いと思っていて、コンパクトなソファしか置けないと思っていたのだが、本当はもっと大きなソファが置けるのだ。そして、そうすればもっとリビングは広くなるんだ…。

部屋を広く使いたいからと、コンパクトな家具を買って壁に寄せて置いていたのに、それは通路や、名もない空間を増やしていただけで、肝心なリビングとダイニングは狭くなっていたなんて、本当に目から鱗だった。

著者の内藤怜さんには感謝の気持ちでいっぱいである。オシャレをセンスではなく理論で言語化してくれる方々が私は大好きだが、内藤さんは間違いなくその一人だと思う。

そして私は恐るべき事実に気がついてしまった。リビングダイニングにとどまらず、自分の部屋の家具も、全て壁に寄せて配置していたのだ……!!


・小さな浄土をつくるエッセイストの部屋


ということで、自分の部屋も模様替えすることに決めた。

こちらの本には、お部屋づくりは先にどんな空間にときめくかを考えてからと書いてあるのだが、これ、コンセプトを決めている自問自答ガールズならもう考え済みのことだよね。

私の場合は、コンセプトが"小さな浄土をつくるエッセイスト"なので、誠実で綺麗な気持ちになれるエッセイを書きたくなる部屋をつくればよいのだ!

私はいつもnoteはスマホで書いているんだけど、娘が生まれてからはスマホを触る時間を減らしたいと感じていて、そのため今後はPCで書きたかったので、執筆部屋を作るのはちょうど良かった。

さて、ここは執筆メインの部屋ということで、デスクを部屋の真ん中に…しかし私はこのnoteを書いているところは夫に見られたくないので、入り口に背を向けないように、さらに真ん中より気持ち奥まった位置に置いた。

不思議なもので、コンセプトがあり、かつベースとなる家具の配置が整うと、自然とこの部屋に足りないものが見えてくる。

私の場合は、コンセプトにあったペンダントライトと、絨毯と、鏡と植物があればもっと居心地の良い空間になるなと思った。

植物に関しては、結構悩んで、フェイクグリーンを買ってみた。本物の植物を置ければそれがベストなんだけど、夫が大の虫嫌いなのと、今すでに育てているガジュマルの世話で手一杯なので、偽物を買うことに。

偽物を置いてまで、植物を置く意味あるのかと思ったけど、私の理想の空間には植物が欠かせなかったんだよね。

どこで買おうか迷いに迷って、IKEAで小さいのを一個と、インスタで憧れているアカウントの人の真似をして、同じメーカーの鉢植えを一個買ってみた。あの方がオススメと言っているものが可愛くないのなら、もう私はフェイクは無理なんだ…という気持ちで。どちらも通販で買ったので、どんな個体が届くかドキドキした。

結果は、真似した方はすごく良くて、IKEAの方は失敗だった!偽物っぽいという方向の失敗ではなくって、私個人の感じ方だけど、すごく臭いがキツかった…。プラスチック臭というのかな?いつか消えるものなんだろうけど、私はこれがとても苦手で…ちょっと一旦、現実逃避でビニール袋に封印させていただいている。ごめん。IKEA大好きなんだけど、今回ばかりはだめだった。こういうのは可能なら実物を見るか、もしくはある程度はお金払ったほうが良いね。

フェイクグリーン、置く意味あるかなあと思ったけど、あると全然違う!部屋に潤いが出た。すごく嬉しい発見&変化。これから少しずつお部屋をエッセイを書きたくなる部屋に整えていくぞ〜!

水まんじゅうみたいな照明見つけて即買った!


ということで全国の家具を端に寄せているみなさん、はたまたコンセプトが決まってるけどお部屋がいまいち整っていない自問自答ガールズの皆さん、興味がわきましたらぜひこちらの本を読んでみてくださいね。たったの1650円で、あなたのお部屋が、人生が、変わるかもしれません。個人的に超おすすめです!

信じないことが信条🍤