川口ちゃんの衣装計画#130 人生で一番、夏服が楽しい!!
・シンプル、耐えられない
杉山律子さんの本に感銘を受けて、私の基本のスタイルを決めるために、ここ数ヶ月、毎日モノトーンかつシンプルな服で生活していた。
私は今までずっとスカート派だったけど、思い切ってワイドパンツを履いてみたら、予想以上に着心地が良くて生活しやすくて、これが今の私の基本になるボトムかもしれない!と思った。
けど、ある日ふと、「この服で誰かに会いたかくないなと思ったらその服は寿命」という本のタイトルを見て、「人と会うのにこんな服装嫌だーーーーーーーー!!いくら実験期間とはいえ人生は有限ーーーーーーー!!」と思ってしまった。
思わずクローゼットからラブリーなロングスカートを出してきて穿いた。子育て中ゆえに終日とても動きづらかったけど、心は落ち着いた。ああ、もう私は"大人の洗練されたオシャレ感"とかいらないんだなと思った。
買ったワイドパンツも、シンプルな白シャツも、あまり着られなかったけど、手放そうと思う。これらは私の服じゃない。そして"人に会える服"が欲しい!!!
・欲望が爆発した
シンプル生活に限界がきたことに加えて、ここ2ヶ月くらい、頂き物のマザーズバッグがどうしても使いづらくて自分好みのリュックを買い直したりだとか、雨の日にも使えるナイロンのショルダーバッグを買ったりだとか、とにかく実用性重視の買い物ばかりしていた。
そこにあの"この服で誰かに会いたかくないなと思ったらその服は寿命"という言葉……。
結果、どうなったかというと、反動でめちゃくちゃ自分の服を買ってしまった。欲望が大爆発した(あの本自体はおそらく捨てるための本なんだけど、私はむしろ買っちゃった…)。
もともと、4月ごろに、今年の夏は「夏!!」って感じの服が着たいなと思っていて、でもまあシンプル修行中ですから…と思って諦めていたんだけど、修行はリタイアしたので、思いっきり夏!!な服が欲しくなってしまった。
・目指せ児童書コーデ
コンセプトを"小さな浄土の楽しい一日"にしてから、児童書っぽい世界観が気になるなと思っていて、実際にいろいろ絵本や児童書を見て、山脇百合子さん(ぐりとぐらの絵を描かれている方)の世界観が素敵だなと思った。
山脇百合子さんの世界のような、その世界のお母さんが着ていそうな、優しく明るく愉快なコーディネートがしてみたいなと思った。
そして気づいたら、黒だけど袖が白いレースでひらひらしているTシャツ、赤いTシャツ、小花柄のレトロなブラウス、同生地のスカート、黄色いチェックのロングスカート、青いデニム、靴下屋の赤や青やたまご色の靴下なんかを買ってしまった。爆買い。プチプラとはいえ、ちりつも。口座は傷だらけ。
ただ、どれもクレヨンや色鉛筆で描けそうな色合いの、明るいアイテムたちが揃って、クローゼットを眺めているだけでウキウキ。私ってつくづく"高級感"の方向にはときめかない人間なんだなと思った。
この服たちに、パタリーさんのアクセサリーとかもりもりつけたらかわいいだろうなあと妄想する。
私はどんなに安くてもシンプルな小物は買えなかったから、小物ファーストな人間なんだと思ってたけど、そうじゃない、服もアクセもごちゃごちゃしたいんだわ!!杉崎さんのところで服をオーダーするときも、柄物にしちゃおう!!
・「あっコレかわいい〜」で服を買える幸せ
ところで、自問自答ファッションに出会う前は「あっかわいい!これほしい〜!」と思ってその場のノリで買っても、合わせられずに結局着ないなんてことはしょっちゅうだった。
でも、今はなんと、よーく吟味しなくてもとりあえずは合わせられるようになった。
買った服同士もだし、もともと持っている服や小物にも大体合うものを選べた。
まあ、買い物中の頭の中を詳しく覗いたら、もしかしたら単純に「かわいい〜!」だけでなくて、瞬間的にいろいろ踏まえた上でいけそうな服をロックオンしているのかもしれないけど、とりあえず勝率がものすごく上がっている。オンラインはまだまだ失敗も多いけど、店舗での勝率、そしてスピードはかなり上がった。
杉山律子さんの提案するスタイル自体は私には合わなかったけど、読んだ本たちから学んだコーディネートのエッセンスはちゃんと買い物にいきているんだなと思う。
・昔の憧れを叶えた!
ああ、今のこの知識を持って、"あの頃"の原宿に行ったらどんなに楽しいだろうか。中途半端にスキルアップしているせいで破産してしまうかもしれない。
昔には戻れないけど、実は今回、ちょっぴり昔の夢を叶えることができた。学生時代に憧れていたブランド「クリスプ」で服を買ったのだ。
当時、渋谷パルコだったかな?の店舗に行ったときは、どんな服が自分に合うかさっぱりわからなくて、怖気付いて試着もせずに店を出てしまった。今、もう私は30代になっちゃったけど、それなりに似合うの探して着てるよ!!ばんざーい!!
同じ価格帯だとflowerも当時憧れたブランドのひとつなんだけど、今のflowerはもういずみんのいた古着屋さんのflowerじゃないから、今後買い物するかはどうかは微妙なところ。
・南国化に注意
買ったものでコーディネートが組めるようになったとはいったけど、失敗する(というか狙いとズレる)ときもある。
この前、赤いTシャツに、黄色のロングスカートに、鮮やかな青の靴下を合わせたら、夫に「アフリカみがある」と言われて大笑いした。鮮やかすぎた!それじゃ山脇百合子作品ではなくちびくろさんぼ!!
前に、サクライマナミさんのワンピースを試着させてもらったときも、柄はメルヘンなのに私が着るとものすごくハワイアンになった…なんてことがあったし、牧歌的になるはずの白ワンピも南国の肝っ玉母ちゃんみたいになったし、私は油断するとすぐ南の国の人っぽくなってしまうのだった。
別にそれはそれでかわいいからいいんだけど、私は今は山脇百合子さんの世界観を狙っていきたいので、上下どちらかは白の無地にするとか、買い足すならパステルカラーにするとか(買い足すな!)、もう少しマイルドなコーディネートにするように気をつけようと思う。
・夏服が楽しいなんて!!
人生で、こんなに夏服選びが楽しかったのは初めて!!
夏服と冬服だと、私は冬服の方が圧倒的にときめくタイプで、夏は毎年着たい服がなくて本当に困って、なんとなくで乗り越えていたというのに、自問自答ガールズになって4年、まさかこんな日が来るなんて。
ここ最近は娘を連れてちょっとそこまで行くのにもおしゃれしていっている。多少動きづらいけど、気分はるんるん。もっとこの服たちを着たいから、次の夏も楽しみだなって今から思っている。とはいえ来年には飽きてるかもしれないし、暑いのは本当に嫌だけど。お金は使っちゃったけど、すごく楽しいー!!こんな夏、はじめてだよー!!
・部屋と服が合ってきた
これは余談なんだけど、シンプル服を退場させて、今回買ったにぎやかな夏服たちをクローゼットに掛けたら、それがすごく部屋のインテリアと調和した。
私は、こちらの記事↑で紹介したインテリアの本を読んで、ソファをリビングの真ん中に置いたのちに、自室もちょっと改造してスッキリさせたんだけど、でもそのすぐ後にやむを得ず、自室をはいはいする娘に触られたくないものを置く物置部屋にする必要が出てきて、そのために自分のものをキュッと寄せた。それが功を奏して、ごちゃごちゃしたインテリアのほうが落ち着くってことに気がついた。
でも唯一クローゼットだけはなんだか浮いていたというか、そこだけちょっと醸し出す雰囲気が違っていた。
しかし今回、明るくてカラフルでごちゃっとした洋服たちがやってきて、見事に馴染んだ。なんか、また少し本音に近づけたような、前進したような気がした。服もインテリアも、好みはこれからまた変わるかもしれないけど、とりあえず"今"は掴めた感じがする!
・少数精鋭<着せ替え遊び
そして、クローゼットといえば、あきやさんは制服化スタイリストで、自分に合う一着を選び抜いているけど、今回浮かれてどっさり服を買ったことで、私は上下何枚ずつかあって、毎日、これにしようかなーとか、こっち合わせようかなーとかやるのが楽しいんだなってこともわかった。
小さい時に遊んでいたセーラームーンの紙の着せ替え遊びを思い出した(服の絵の厚紙の両脇にフックみたいなのが飛び出してて、うさぎちゃんたちの絵の厚紙に引っ掛けられるやつ)。
ひろ〜いクローゼットに大量の服がある状態には憧れないから、幻冬舎大学の2択クイズの時に迷ったけど、私は少数精鋭の制服化派じゃなくて、着せ替え遊び派だな。
自問自答ファッションって、あきやさんと同じ方向を目指さなくていいところが、とっても魅力的だなって思う!みんな違ってみんないいのが自問自答ファッション!
信じないことが信条🍤