自分らしい文章を書くための最初のステップ、考えてみたので聞いてほしい
私の想い、マジで届いてないなと反省しながら、今日はこのnoteを書いています。
3月22日、ありがたいことに、私がライターの勉強をしたキャリアスクールSHElikesのコミュニティイベントでお話をする機会をいただきました。
その名も、「想いの届け方〜人の心を動かす文章の誕生秘話〜」。
私なんかにまたとない機会をいただき、本当にコミュニティプランナーのなりーさんはじめ、ライターコミュニティーのみなさんには感謝しきりです。その感謝の気持ちは大前提として、ふと我に帰ると、「私の言いたかったこと、1ミクロンも伝わってないのでは……?」と思ってしまいまして。
人前で話すことは嫌いではないし、楽しんでやるほうなんですけど……。
「想いの伝え方」を冠したイベントで、登壇者自身が想いを伝えるのに失敗するとか、なんかの冗談? 夢なら醒めておくれ。
スクールの受講生にはアーカイブが公開されるので、「見ますね!」と言われたんですが、どうか後生だから私の部分は10倍速、100倍速、もしくは光速でお願いします……(凹凸)。もちろん私以外のところは、食い入るように試聴して。
というわけで今日は、「私が普段なにを考えて書いているのか」「投稿するときにどんな工夫をしているのか」という、イベント補完記事的なものをエラそうに書きます。(許可はいただいています)
私自身もまだ悩みながらなのですが、ちょっとでも参考になればうれしいです。
自分らしい文章の見つけ方
「自分らしい文章」とは、「心地よく感じる文章」のことだと私はとらえています。
私の場合は、あとで自分で読み返したときに「我ながらイイこと書いてる! オモロ!」となる文章。ナルシストめいていますが、自分がおもしろいと思えない文章を人が読んでおもしろいと思うか? って話で。
じゃあどうやって「おもしろいと思える」文章を書くのか。オススメは以下の手順です。
2のひたすら書き写すというのは、文筆業界でも有名な練習法らしいです。
起承転結の配分やリズム感を自分の中に植え付けてマネできるようにしようという意図。デザインでいう、バナートレースみたいなもんです。
ちなみに、ある長編作家さんが言っていたのは、いいなと思う作家の本をまるまる一冊書き写すという方法です。一冊って、だいたい10万字くらいじゃないの? クレイジ〜〜〜!
そんなんやってられっかー! という声が聞こえてくるし私もそう思うんですが、自分でも実際にやってみて、この「まるまる一冊」がミソなんだろうなと感じました。
つまり、ストーリーの最初から最後まで書き写すのが大事なんだなと。
触りの部分や気に入ったところを書写するだけだと、リズム感やエッセンスを自分のものにするには不十分な感じがしたんですよね。
でも一冊書き写すなんていったい何日かかんのよ、とお思いのそこのあなたには、noteなどのweb記事の書写や、エッセイなり小説なりの短編集を1話ずつ書き写す方法をオススメします。
web記事だとだいたい3000字、長くても6000字くらいですよね。小一時間もあれば書写できると思います。私もまるまる一冊はムリでしたが、この文量だとかなり取り組みやすく感じました。
もっとも重要なのは書写で学んだ技法をマネて書く4の工程だと思いますが、まずはいろいろな文章に触れて、お気に入りの作品を見つけるのをおすすめします。
書き上げたら投稿までにちょっと寝かせる法を推したい
「あとで読み返す」ためにも、私は投稿までに最低でも数時間は寝かせます。
とイベント中に言ったところ、
「私はすぐ投稿する派です!」
というコメントがチャット欄にあふれ、ビックリしました。
お仲間は いねえのか!!!(そうじゃない)
みなさんすごいな……。
そして私は、「どうしてあとで読み返すといいのか」っていう私見を全然説明できなかったなって……思うので……、ここで述べます。(なんたるポンコツ)
書き終わって少し時間が経った文章って、読者に近い目線で読めるなと思うんですよね。時間を置くことで、自動的に届けたい相手の目線に近づくというか。
つい読み手のために、とか考えるとガチガチの文章になりがちです。でも、この方法だと勝手に読者目線になれるので、書きたいことを書き殴ったとしても、別視点でチェックができるんですよ。
それに、書いている最中ヒートアップしていた気持ちも多少冷めているはずなので、おかしいところに気づける確率も、ぐんとアップすると思うのです。
ちなみにこの「文章をちょっと寝かせる」という技法、なにも私が勝手に言っているのではありません。
エッセイの指南本の中で、プロのエッセイストさんもこんなふうに書かれています。
どんな文章を書きたいかによる気もしますが、少なくとも私には、「誰かに届けたい文章」を書くとき、ちょっと時間を置く手法は合っているようです。
ちなみに、読み返すときに私がチェックしているのは以下の3つ。
要は「好き!!」と思えるかどうかということですね。さっきも言ったように、自分が好きじゃない文章を人が好きと思うかという話で……。
3つ全部じゃなくても、いずれか1つでもOKとなれば、合格。
でも、一度読み返して、「うーん」というポイントがあれば、ちょちょいと直してまたしばらく寝かせます。いったん時間を置いているので、ここでの寝かせ時間は5分とかでもいいかな。
で、もう一度目を通して、「ヨシこれでいいでしょう!」と思えたら投稿ボタンを押します。
自分自身が納得できたということはつまり、この世で少なくとも自分という人間一人の心は動かせたということなので。
更新は自分に合ったペースで
継続が大切というのはわかるけど、実際続けるのってたいへんですよね。
私は超三日坊主なので、毎日投稿には過去に2回失敗しています。
でも、「続かないよ〜〜〜」って嘆いてるだけでは始まらないので、「じゃあペースを落としてみよう!」と思いなおしまして。
今のところ週1更新がギリギリだということがわかりました。そりゃ毎日はムリだわ。
初めに設定した更新ペースが難しいと感じるならば、どうしたら続くのか考えてみるのもいいのではないでしょうか。
私は毎週木曜日の夜に投稿すると決めています。決めていますが、たまに金曜日になります。
アイデアのタネはどこで見つける?
私は小説を書いているのですが、小説小説言うてたら、「小説のネタはどうやって探すんですか?」という質問をいただきました。
私の場合は、家事や散歩、テレビを見ているときなんかに良いネタが降ってくることが多いです。あとはお風呂に入っているときとか。
「水に触れているときにネタが思い浮かぶ」って話も、よく聞きます。
ある創作仲間さんは、シャワーを浴びているときにアイデアを思いついてしまい、風呂場に家族を呼んで代わりにメモしてもらったことがある、と言っていました……(笑)。
お皿を洗っているとき、水を使って掃除をしているとき、洗濯しているときなど、水とネタは相性がいいらしいです。
風水パワー?? いや、もしかしたら、リラックス効果があるからなのかもしれません。
なんの解決にもなっていないのですが、意外とここが印象に残ったと言っていただいたので書き残しておきますね。
書き続けていたら絶対にいいことがある!!
「私なんかが書いていいのか……」と思う瞬間はいっぱいあります。自分より上手い人なんてしぬほどいるし。
でも、自分自身の体感として、諦めずに書き続けていたら、必ず必ずいいことはあると思うんです。
ちなみに、今回のイベントに呼んでいただいたきっかけは、「SHElikesライターコンペ〆切直前! 投稿を諦めかけているあなたへ」というnoteを目に留めていただいたからでした。
キャリアスクールSHElikesで、定期開催されているライターコンペ。
何度か入賞させていただいたものの、毎回キャベジンが手放せないくらい胃が痛かったという話を交えつつの、コンペに挑戦する方へ向けた私なりの応援noteでした。
SHElikes受講生のことを「シーメイト」というのですが、実はずっと、幽霊部員ならぬ幽霊シーメイトみたいな状態だったのです。
「こんなこと今さら書いて、なんでお前が? とか思われないかな……」という不安をおぼえつつも、伝えたい想いが沸き上がったので、勇気を出して書きました。
べつに私にはファンがいるわけでもないし、名が売れているわけでもありません。どちらかというと幽霊シーメイト時代を引きずっていて、このままユル薄い存在のまま卒業するのだと思います。
ですが、この1記事が、イベントに繋がった。たくさんのシーメイトさんとの繋がりもできました。(読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます!)
こわくても、勇気を出して書き続けていたらなにかが起こる。私が、なによりの証拠です。
伝えたい、書きたい、という気持ちがあるのであれば、まずはぜひ一度投稿してみて。
継続のその先には、必ずいいことが待っていますよ!
こんなところまで見てくださってありがとうございます! もしサポートをいただけましたら、わが家のうさぎにおいしい牧草を買います!