マガジンのカバー画像

中国語学習者向けマガジン

73
中国語を勉強している人向けに役立つnoteを集めてみました。
運営しているクリエイター

#発音

ピンインとの正しい付き合い方

私のアカをフォローしてくださっている「hitom 中国語勉強中」さん。毎回示唆に富んだツイート(ポスト)をしてくださるのですが、先日次のようなポストを見つけました。 この「ピンインと意味が結び付かない」問題を含めて、ピンインとどう付き合うかという問題。私も以前、当noteで何回も提起をしたことがあります。 ピンインとの付き合い方は中国語学習者にとって永遠のテーマだと言えます。中国語の習い始め当初、漢字を覚えるのではと身構えていたのに、アルファベットを使って勉強を始めたこと

「アナウンサーみたいな発音」は善か悪か

X(旧ツイッター)の中国語学界隈の方々を注意深く見て見ると分かること。 それは日本人にもかかわらず、中国語の発音も話す語彙もネイティブ並みに超ハイスペックなレベルを持ち合わせている人たちがごろごろいるということです。 ただその中でも一部の人たちは、中国語の発音が良すぎて「アナウンサーみたい」との印象を持たれ、それが悩みになっている人もいるみたいです。 このような「印象」はやはり、ネイティブの「普通話」に対する「意識」に起因するところが大きいと私は思っています。 実はわ

音読をどう考えるか。

「今、焦っていることはありますか?」と聞かれたら、皆さんはなんと答えますか? 私なら。「中国語用の筋肉が日々退化していること」と答えます。現に、一日中中国語の発音や会話をした際に、口の周りの筋肉がだるくなったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。 これは日本語の発音で使う筋肉と、中国語の発音で使う筋肉が違うためだと言えます。運動と同じで、筋肉というのは使わないと退化します。いくら発音のイメージが脳内にできていて、脳で動けと指令しても、イメージ通りには動いてくれませ

ピンインを学ぶ意義はあるのか

今日は久しぶりに初級者向けの話をしましょう。 多くの人は、「漢字を使用している中国語の習得は、日本人にとって敷居が低い」ということを口にします。実際に初めて中国語文を目にした日本人は、漢字ばかりの文章を見て、多かれ少なかれ親しみを感じるのではないでしょうか(もちろん、「漢字ばっかりだぁ(泣)」と拒否反応を示す人もいるのは知っています) しかし一方で、これは中国語を習得する上で日本人特有の問題が存在していることを意味します。 普通英語や韓国語を勉強するときは、見慣れない字

四声は相対的なもの

今回は中国語の初学者~中級者向けのお話をしましょう。そう。タイトルにもある通り四声のお話です(また?との声が多数)。 四声については2年前に当noteで話題にしています。 今回は「前回の記事のおさらい」ということで、四声の概念、習得の方法について私なりの考えを、もう一度確認していきたいと思います。前回の記事とかぶってしまうところがありますが、四声が苦手だという人は是非参考にしてみてください。 ◇◇ そもそも四声と言うのは、中国語のイントネーションのことです。具体的には

発音はやっぱり重要(でもほどほどに)

中国語の学習で「最初にして最大の鬼門」ともいわれる「発音」。 中国語の学習を初めて一番ぶつかる壁は何か?と聞かれれば、日本人学習者の10人中10人が「中国語の発音の習得」と答えるのではないでしょうか。 当noteでも「発音」に関するトピックはこれまで数多く取り上げてきました。ただやはり「中国語の発音」というのは極めれば極めるほど「沼」にはまりやすいという要素でもあります。 だからと言って、おざなりにしてしまうのも非常に良くない。ある程度は「標準的な発音」ができるだけのト

ネイティブらしさ・・とはなにか

ネタがなくなり気味な今日この頃、いつも通り他の方が書いたnoteを巡回しているとこのような記事が目に留まりました。 ネイティブらしさとは何かというテーマについては、私も以前何回か考えたことがあります。でも実は、自分自身は「ネイティブらしくしよう」と考えたことはあまりありません。なぜなら私自身は中国語学習の主眼を「ネイティブらしくする」ことではなく、「ネイティブをまねる」ことにおいてきたからです。 しかもネイティブということを考えた際、そもそも論として「ネイティブの中国人と