新型コロナと抗原検査キット

https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=69251
の記事を基に書いています。

抗原検査キットが発売になったそうですが、どの様に使うのか興味があります。

陽性一致率(感度) 37%
陰性一致率(特異度) 98%
という製品です。

例えば、陽性という判定がでれば、98%の確率で陽性ということになります。
理由は、「陰性ならば陰性」という確率が98%だから、「陰性判定の間違いが起きない確率」という読み方になります。

逆を考えます。
陰性と判定された場合、「陽性ならば陽性」だと判定する確率が37%なので、「陽性なのに陰性」と判定される確率が63%もあるので、安心はできないということです。

もちろん、98%で陽性だと言われて安心はできませんが、陽性の可能性が高いと認識をされて治療に進めるメリットが有ります。

ニュースでは、陰性判定ならばPCRを行うらしいので、最初に受信したクリニックの30分程度で患者をある程度分けられるのは、社会的にはメリットが有ると思います。

ただし、問題もあります。
分かりやすく言うと、抗原検査キットの多くは「判定するキットに抗体を張り付け」、「抗原の入っているかもしれない検体(鼻咽頭ぬぐい液)」を希釈液にして染み込ませて、抗原と抗体が引っ付くと発色(判定ライン)する物なのですが、発色の程度や確認する時間で結果の判定が変わってきます。
https://www.info.pmda.go.jp/tgo/pack/30200EZX00026000_A_01_01/

あまり使いなれていない検査キットの色が、うっすら発色している場合(ウイルスの量が少ないなどで)に、陽性と判定するのかどうかが難しいと思います。

検査の感度も特異度も、承認試験では検査のプロが判定しています。
使いなれていないお医者さんが、判定して感度が37%もあるのかどうか?特異度が98%もあるのか?気になるところです。

数も40万キット程度らしいので、まだまだ足りない状況です。

正直、感度が低すぎるので、今後は改善されたキットがまだまだ出来るのではないかと期待しています。

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