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化学グランプリ(有機化学)覚え書き

化学グランプリの過去問題集を解いています。

有機化学3題を解いたので覚え書き

  • 天然物の全合成(2015年)

テーマはディールス・アルダー反応だが、全体的に説明は丁寧。
問われている能力は全般として、反応をその場で理解する力と、有機化合物の立体感覚。
反応生成物を考える際にSN2反応を考慮する問題がノーヒントで出題。また、立体障害を考える問題がノーヒントで複数(これは高校化学かはグレー?)。
2016年の京大化学Ⅳのような高分子の構造式が示され、そこから情報を読み取る問題が最終問題だった。

  • ケクレ構造と芳香族性(2014年)

標準問題精講あたりには載っていそうなテーマ。ケクレの表記方法は要る?
めっちゃ複雑ではないが、異性体の構造式パズルあり。
ここも「メタセシス反応」というものが説明され、それを応用できるかが問われたり、上述の2016年の京大化学Ⅳ系問題があった。
また、オクテット則がノーヒントで出題。

  • 糖の化学(2012年)

2020年の京大化学Ⅳなんかはかなり雰囲気が似ている(もちろん、こっちの方がかなりこってり)
糖を題材にしているが、立体感覚が問われる。
シクロデキストリンによる包接も出題されているが、こちらでは立体感覚と反応速度のイメージ(分子が衝突して化学反応が起こるイメージ)が要求された。
これは完全に高校範囲か?

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