化学グランプリ(無機化学)覚え書き
化学グランプリの過去問題集を解いています。(2回目)
無機化学3題を解いたので覚え書き
1.結晶構造(2015年)
タイトル通り結晶構造(面心立法、体心立方、イオン結晶)を考えるのが前半。後半はリチウムイオン電池を題材にした計算。
大学受験化学の文脈で行くなら完全に理論化学。無機特有の知識はゼロ。
2.電子軌道(2016年)
電子軌道から錯体の構造や溶液の色を説明する問題。高校化学の無機化学の暗記に閉口している高校生に向けた問題な気がする。錯イオン周りの知識が少しだけ(2問程度?)必要。
前半は電子配置(しかし、右上に電子の数を乗せるという表記はなぜ生まれたのか・・・)を読み解く。後半はこの電子配置とエネルギーを関連付け、光の波長と関連付ける。ちょっと熱化学(エネルギー図)的センスと、物理的センスが必要か。
3.リンの化学(2013年)
無機のリンの知識も必要(3問ほど?)。
リン酸の構造異性体パズルは斬新。ありそうで見たことなかった。
後半のATPやフッ素コーティングの題材は面白いが、問題を解くために要求される能力は、やや複雑な条件でモルや濃度の計算をテキパキとこなす能力である。
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