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筋肉の生化学(しばらく工事中)

高等学校範囲(+α)での筋肉の生化学を解説してみます。元ネタは大体、ヴォート基礎生化学です。

筋肉の収縮の仕組み

細胞骨格のアクチンフィラメントとミオシンタンパク質で駆動される。この駆動にはATPが必要。ATPがミオシンに結合することにより、①ミオシンタンパク質の立体構造の変化、②ミオシンとアクチンの結合力の変化、が起こり、ミオシンが滑る。

筋肉がエネルギーを得る仕組み

電子伝達系によるATP合成はグルコースからのエネルギー変換の効率は良いが遅い(解糖系のおよそ1/100)。そのため、エネルギー要求量は解糖によって乳酸が合成される。なお、筋肉の疲労と痛みの要因は筋肉に乳酸がたまることではないのが最近の研究成果らしい(ヴォート基礎生化学より)。

また、素早い動きしか行わない速筋では、専ら解糖によるATP生産しか行わないため、ミトコンドリアはほとんど存在しない。速筋とは言え全力が出せるのは数秒程度。それはグリコーゲンを分解してグルコースになる仕組みによる。枝分かれがない部分は同時に切れるが、枝分かれ部分を分解するのには時間がかかってしまうため、グルコース不足になる。


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