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ただウサギに腰を振られる日々

本格的な転職活動ひと月が過ぎた。

もう面接まで行けたところでも14社断られている、どうやら事務職は無理みたい。

かといって現場職は体力が続かず、体のどこかを壊し途中で辞めているのが続いたから、先方に迷惑をかけないよう事務職でないといけない。


寒村控えるこの新興住宅地では、そもそも仕事場がない。事務職に至っては少ない椅子の空きが出るのを地域の中年女性がこぞって待ち構えているのが現状。

この一年ずっと求人サイトとにらめっこしながら探してはエントリーしたけど、面接までたどり着くのにもなかなか厳しい。

新卒が氷河期世代で、再始動しようとしてる今もコロナ不況。呪われた世代の私はあがき続けながら生きてきた。そしてこれからも足掻くんだけど、世の中の濁りが歳を追うごとに粘着力を増し、責任世代なのに責任が負えない立ち位置に立たされている。


気持ちにも何もかも余裕もないくせに、コロナ下のペット需要に翻弄されたウサギを預かり、春の陽気に危機的な種蒔き本能を開花させているかわいいケダモノに我が太足は乗っかられつづけている。


せめて私の立ち位置が安定していたら、こんな心配もしなくて済むのに。

不甲斐ない気持ちで明日、新たな年度を迎える44歳の春のひとことでした。

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