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不登校児が自立して楽しく生きる方法

先日、電車のホームに立っていると
あるお婆さんに、声をかけられました。

「私の家はどこでしょう?
この駅はどこかしら?
ちょっと買い物に出たら、
わからなくなってしまって…」

そのおばあさんは周りをキョロキョロと
見渡して不安そうに話されました。

もしかして、認知症の方かしら?!

私はそう思い、すぐに近くにいる
駅員さんに相談をして
警察の方の力を借りることにしました。
そのおばあさんは、無事お家に帰ることが
できたようでした。

「おばあさん、素晴らしい!
家がわからないって、ちゃんと言えた!」

私は、そう思ったんです。

「助けて」が言えない日本人

日本人という民族は
とても勤勉で、まじめな性質をもってきます。
そのため、目の前の課題を、自力で
解決しようと、自分のキャパを超えて
頑張ってしまう人が多くいます。
不登校は、キャパ以上に
頑張ってしまった結果、起こっている
かもしれません。

近年、不登校児数は増え続けており
令和4年度は299,048人となり
過去最多を記録しました。
日本では、不登校は社会問題として
扱われ、様々な不登校支援が
公的機関、民間問わず出てきています。

約4割が支援を受けていない

これだけ、不登校が増えて、支援も
拡充していていますが、実は不登校児家庭の
約4割の人が、相談などの支援を受けていない
と言われています。

その背景としては、不登校は
甘えだとか、怠けだとか言われる
風潮が、日本にはまだまだあるため
我が子が不登校だと打ち明けられない人も
多くいます。
この期に及んで、まだ自力で頑張ろうと
してしまうのです。

助けを求めれば誰かが答えてくれる

日本人は、勤勉で優しい民族です。
ですが、少し人見知りで大人しい民族でもある。
冒頭のおばあさんが、「家がわからない」と
言わずに、ホームをウロウロしていたら
どうでしょうか?
おかしいかな?と思っても話しかけるまでに
至る人は、かなり少ないと思います。

おばあさんが
「私は困っています」
と自己主張してくれたから
対応する人が現れたのです。

自立とは依存先を増やすこと

あるご家庭に、1人の障害児が
生まれてきました。
親御さんは、障害児の子育ての
大変さを、身に沁みて感じたそうです。
これは、1人ではできない…
その人は、我が子も含めて入れる
グループホームを作りました。
同じ境遇の親子を救いたかったのです。
グループホームを作ったことで、
他の障害児施設とのつながりもでき
就労支援の人とも繋がりました。
どんどんサポートの輪が広がったのです。

私たちは、他人に迷惑をかけてはいけないと
教わって育ってきました。
しかし、迷惑をかけずに生きられる人って
どれくらいいるのでしょうか。

自立とは依存先を増やすこと。

これは、脳性麻痺という障害を
持ちながらも、医学部を卒業し
小児科医として勤務している
熊谷晋一郎先生の言葉です。
車椅子生活で、日常的に介助が
必要な熊谷先生は、1人の人に
依存するのではなく友人や社会
道ゆく人にまで、助けを求めて
依存先を増やしていけば、
自分は生きていけると気付いたと言います。

不登校の問題点は、子どもの依存先が学校か家
にしかない…というところだと思います。
依存先を、増やす選択を親がしていくこと。
そうすることで、子どもたちは、
世界は安心なんだ。
助けを求めてもいいんだと
気付いてくれるのでは
ないでしょうか。

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