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Flying Lotus-You're Dead!【好きなアルバム】

こんにちは、ゆーいちろーです!

好きなアルバムのレビューをしようと思います。聴いたことのない人はぜひ聴いてみてください!

今回は、Flying Lotus-You're Dead!の紹介です。ジャケットはこんな感じ↓↓↓

Flying Lotus-You're Dead!

ジャケットからインパクトが凄いですよね。

このジャケットの雰囲気大好きです。ジミヘンにも通じるようなサイケな感じがあるし、AKIRAっぽさもあります。このジャケットは駕籠真太郎さんという、奇想漫画家(かっこい!!)が手掛けられているそうです。

フライローの日本人コラボは多いみたいですね。これもそうです。

渡辺信一郎さんという方を中心とした、日本人スタッフによってこちらのアニメーションは制作されているそうです。

・このアルバムの好きな所

BPMが早いのに、ゆったりとした宇宙感を感じられて解放感があるアルバムです。このアルバムにフライローの目指す宇宙が見える感じがして、それがとても刺さります。僕自身、スピリチュアリティとか神秘的なものに凄く興味があるのでこの音楽は、精神の解放とかに興味がる人には刺さりやすいかもですね。

このMVには、このアルバムの精神性が凄い現れている気がします。

この映像は、1つの棺が映されたところから始まります。次のシーンには黒人教会が映され、祭壇をフライロー(その隣にはサンダーキャット??)が見つめています。

MVの物語としては、アフリカン・アメリカンの子供が何らかの理由で死んでしまいその葬儀が行われている設定です。大人達は悲しそうな顔をしていますが、なんと子供たちの魂が棺から起き上がり、楽しそうに踊り始めるのです。魂なので大人は気づきません。そして、踊りながら教会を飛び出し、車に乗り込んで葬儀場を後にするのでした。男の子が車の窓から顔を出し、晴れやかな笑顔で映像は終了します。

・アフリカンアメリカンの魂の解放

この映像は、やはり「魂の解放」が主題として、描かれているのかなと思います。

アフリカンアメリカン、所謂「黒人」として、アメリカで生きる事で起こる辛い感情、悲しい感情から逃れることを意味しているのかなと思います。アフリカンアメリカンにとっての、教会とは昔から自分たちを守る大切なコミュニティでした。そこに集う事がコミュニティを保つ機能を果たしていたのです。そして、生きる喜びと共に悲しみを味わうのもまた教会です。

アフリカンアメリカンのコミュニティではギャングによる犯罪に巻き込まれたり、白人によって命を落とす人が後をたちません。だから、こそ教会は人々の悲しみをずっと一緒に見つめて来てるのです。そして大人になるほど、生き延びている人ほど、誰かの死の経験が増えていくのでは無いでしょうか。

死と隣り合わせという感覚は、必ず生活に不安をもたらします。それは、「アフリカンアメリカンという理由だから」という理由で余儀なくされているものだと思います。しかし、人間は生まれた時から平等なのだとすれば、やはりその制限はおかしいものなんですよね。

必ずしも、アフリカンアメリカンの方の人生が苦しみに満ちるかと言えばそうでは無いと思います。ただ、しかし日本に生きている僕には、分からない不安や恐怖がコミュニティを、そして個人の人生を取り巻いてるという事は言えるのでは無いでしょうか。それはまた銃社会のアメリカを生きる人全員に言えるかもしれないし、日本人だって個人レベルでみれば様々な恐怖を誰もが抱えているでしょう。

それよりもこの作品で言いたいのは、それぞれの魂が困難に満ちていたとしても、喜びへと解放されていきたいという部分にあるかなと思います。皆そこへ向かったらいいのにというメッセージかも知れないし、そこへ向かっているんだという前向きな思考なのかも知れません。

MVの話に戻りますが、冒頭ではフライローが、祭壇を見つめています。フライローは、生きる上での悲しみを経験してきているかも知れません。だからこそ、解放に向かって欲しいと思っているし、そしてその導き手としてMVの冒頭に現れるのでは無いでしょうか。

そして、人生、生きること様々の感情が、このアルバムを中に内包されています。魂の解放っていう意味でいえば、自分にも共感できるそして目指していたいトピックだと思います。音楽によって、その様々感情を形にできるフライローのスピリチュアリティは苛烈な音楽性から
は、簡単には伺い知れないほどの包容力のあるものだと思います。それこそこの広い宇宙みたいに。

是非、アルバム聴いてみてね!!

ゆーいちろー

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