何となくで終わった就活(国葬編)

皆さん、初めまして。
枯木と生木と申します。
この記事では、私がどのように就活を進めていったのかについてつらつらと書きます。

自己紹介

以下に、私の今の状況について簡単に説明します。


学年:博士1年
専攻:農学系
研究:歴史学
趣味:古墳、史跡巡り、お菓子作り
性格:内気(いわゆる陰キャ)

なぜ就活したのか(研究を辞めた理由)

 見ての通り、私は、博士後期課程に進学したと同時に就活をはじめました。なぜ就活をはじめたのか。理由は簡単で、研究に身が入らなくなったからです。
 私は、農学系(理系)に所属しながら、研究は歴史学(文系)という少し特殊な環境に身を置いています。研究自体は楽しかったのですが、理系基準で全てが判断されるのが辛かったです。文系の人は分かると思いますが、歴史学は、理系のようにぽんぽん論文が出せませんし、基本的に研究室全体で共同研究もしません。それ故、論文数で差をつけられ、資金はとれるはずもありません。
 また、純粋な史学を学ばれている方に研究を見せた際、理系出身の私の研究について、これは研究ではないと指摘されたこともありました。加えて私の研究テーマは、若手が私くらいしかおらず、仲間もいませんでした。
 以上から、評価してくれる方も少ないテーマで研究していても意味がないと思うようになり、研究室に行くのも億劫になっていきました。

就活について

 そんなこんなで、修士2年後半には来年度就活することを決意しました(今思えば、都道府県の二次募集に応募してたら…と後悔しています)。公務員に元々興味があったので以下の三つを志望することにしました。

受けた省庁

受けけた省庁は以下の三つです。

国家公務員総合職(院卒)
国家公務員一般職(大卒)
都道府県庁(技術職)

今回は国葬について書きたいと思います。

就活の進め方と内容

 一番初めにある、国葬から対策を始めました。といっても、私は技術職志望であるため、事務系の方と比較すると対策はかなり楽だったと思います。

国葬(2月~3月)

 修論の追い込み時期に突入しておりましたが、国葬の筆記試験の対策を始めました。やったこととしては、専門試験と教養試験の数的推理と数的処理のみです。
 専門試験については、過去問3年分を解き、分からない選択肢は白書やネットで調べ、自分で解説ノートを作りました。
 教養試験については、苦手だった数的推理と判断推理を、スーパー過去問で1周半しました。
 2024年は3月中旬に筆記試験がありましたが、修論やバイトが忙しかったこともあり、試験勉強に当てられた時間は少なかったです。

国葬(4月~5月)

 4月1日に筆記が無事に通過したと連絡があり、そこから面接と記述試験の対策を始めました。
 面接は、公務員試験の面接対策の本を購入し、自己分析から始め、想定される質問を日常から考え、ノートにまとめていました。また、大学のキャリアサポートセンターにも数回通い、模擬面接を行い、練習を重ねました。
 記述試験については、過去問3年分を解き、分からなかったところは、白書を見返し、知識を固めていきました。4月中旬に試験がありましたが、対策にかけた時間は、1週間くらいだったと思います。 
 面接について、5月中旬に、人物試験と政策課題討論がありました。内容について以下に述べていきます。

人物試験&政策課題討論

 朝、9時頃に集められ、午前に人物試験、午後に政策課題討論が行われました。
 人物試験は、15分~20分行われ、面接官3名から一人ずつ質問されます。基本的に面接カードから質問され、私は、学業、サークル、趣味についてそれぞれ深堀りされました。それ以外聞かれたこととして、「友人からどう思われているか」、「あなたは他の人と違うところはあるか」、「それが武器になるか」等、聞かれました。志望動機については全く触れられずに終わり、当時は切られたのかと思ってめちゃくちゃ不安でした。
 何回か模擬面接をしていたこともあり、落ち着いて望むことが出来たと思います。

 政策課題討論は、前日にレジュメのフレームワークをネットでチェックし、大学のGD練習会に1回参加した程度の対策しかしなかったためかなり不安でした。当日、お題が渡され、20分程度でレジュメを作成します。その後、10分休憩の後、自分の意見を3分で発表し、30分程の討論、最後に2分でフィードバックを述べます。
 レジュメ作成で感じたことは、資料を短時間で理解し、それを分かりやすく言語化し、見やすい構成で書くことです。当日は、緊張していたことともあり、資料の内容が頭に入らず、かなりてんぱった記憶があります(笑)。結局、10分間の休憩で自分の考えを再構築して、なんとか意見を述べることができました。
 30分の政策課題討議は、とにかく発言することが重要だったと思います。発言しないと評価できませんからね…(実際、ほぼ発言していなかった方は落ちてました)。始まってすぐ、司会担当なる方が2名ほど場をまわし始めたので、私はアイデアを出す担当に徹することにしました。発言量は司会の方々よりかは少なかったですが、議論がひと段落して無言時間が数秒続いたら、「こんな視点はどうですか?」みたいな感じで意見してました。
 そんなこんなで、手ごたえがまるでなく終了してその日を終えました。

国葬(6月)

 5月末、国葬に最終合格したということで、最後の関門である官庁訪問に行く準備を始めました。といっても、大学のキャリアサポートセンターに1回行っただけです。
 さて、結果を先に言うと、第一クールで落ちました。

官庁訪問

 官庁訪問と言えば、拘束時間が長い…等といった印象がありますが、私が伺ったところは、3時間弱で終わりました。
 当日は、3名の方と面接しました。予め、面接する時間が指定されており、待機時間は15~30分程度でした。1名は人事の方、2名は職員の方です。

職員①

物腰が柔らかい方で、聞かれたことはあまりなく、雑談みたいな感じでした。

志望動機は
研究はどのような目的で行っているのか
気になる業務はあるのか
チームで働けるか
逆質問

というような感じで、質問の間は、業務に関する小話が多く、聞く時間が多かったです。特に厳しい質問もなかったです。

職員②

こちらの方も物腰が柔らかったですが、色々聞かれました。

一分間で自己紹介してみて
志望動機は
ストレス発散方法は
あなたにとって仕事とは
困難に立ち向かえる?そういう経験について、面接カード以外のことを教えて
初対面で気をつけていることは?
バイトしたことある?
苦手な人は?
弊省庁の欠点は?
気になる業務は
逆質問

という感じでした。

職員③

人事の方で、厳しめの質問が多くありました。

志望動機を端的にあなたの言葉で
意見が割れた時あなたならどうする?
長所と短所について
サークルで困ったことは?
転勤多いけど大丈夫?
自分が興味ある業務に必ずしもつけないけど大丈夫?
逆質問

という感じでした。この方がおっしゃっていたのですが、どうやら、採用されたら最初の2名のどちらかのもとで、最初の1年間働くみたいです。相性が合うかどうか、みたいなところを見られていたと思います。

敗因

 官庁訪問について、正直、運も大きいと思います。ただ、私に関しては、明らかに準備不足でした。面接カードは提出前日に急いで作成し、隙がありまくりでした。
 また、こいつと仕事がしたいかという視点で見られていたと思います。会話ができるかどうか、雑談ができるかどうか、自分の意見が言えるのか、等見られていたなと今になって思います。その点、私は、緊張していたこともあり、「会話」ができてなかったなと思います。
 あとは、逆質問も重要です。というか、私はこれで落ちたと確信しています。つまるところ、うす~いありきたりな逆質問をしてしまい、職員の方を困らせてしまったとという訳です。予め、熟考した質問を用意するべきでしたし、できたら会話する中で、でてきた疑問を投げつけると良いと思いました。
 他にも、政策についての知識を詰めることよりかは、志望動機がしっかりしているか、働くことについてしっかり考えているか、が重要だとも思います。私は、この部分も弱く、質問に上手く答えられませんでした。正直、官僚はきつい仕事だと思いますし、簡単にやめられたら困りますからね。

成績開示

 成績は上位30%で、以下のような成績でした。志望した省庁は成績下位でも採用実績が多々あるので、明らか官庁訪問の準備不足が響いたなと思ってます。

教養:24/30
専門選択:28/40
専門記述:24/40
人物試験:C
政策課題討論:C

最後に…

 私は、官庁訪問に落ちてしまい、既に合格していた都道府県庁に行くことにしました(詳細は後程…)。これから受ける方は、準備を惜しまずに臨みましょう。また、何となく就活してしまうのは危険です。軸を持ち、自分が働くことを想定して、面接対策しましょう。










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