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サードプレイスとしてのオンライン大学院

社会人大学院というと、どうしても仕事との両立が大変という話に終始してしまいがちであるが、私にとってオンライン大学院は家でも会社でもないサードプレイスとして居心地の良い場所になっている。仕事が上手くいかないとき、プライベートに疲れたとき、ある種の「逃げ場所」として大学院の課題を進めている。

論文の海に溺れる

オンライン大学院に入学し、改めて自分の好きなことを好きなだけ学べることの素晴らしさを感じる。特に感じるのが論文を好きなだけ読めること。トップジャーナルの論文は1本購入するのに、本来日本円で4,000円(!)程かかるが、大学院に在籍することで大学が契約しているジャーナルの論文は好きなだけ読むことができる。私はイギリスの大学院にいるが社会科学系の論文で読みたいものは今のところフリーでアクセスできている。比較したことがないので詳細は分からないが、英語ジャーナルにより多くアクセスできるという意味では、日本の大学院より欧米系の大学院の方がよいかもしれない(知らんけど)。

面白い論文というのは、どんどん読み進めることができ、読んでいるだけで色々と刺激をもらえる。また集中して読んでいる間は仕事やプライベートのことを忘れることができる。これがなかなか良くて、一種のストレス発散になる。さらに、仮にレポートが上手くかけた場合には教員に評価して(褒めて)もらえる。私の場合は仕事でなかなか日々褒められることはないので、教員からの評価は非常に励みになる。何歳になっても人に評価されるというのは嬉しいもの。というわけで、ストレス解消や自己肯定感維持にも大学院は一役買うわけだ。

ただし、これはあくまでオンライン大学院の例。日本でオフラインで社会人大学院に通ったり、海外留学した際には当然生活の中で大学院の占める比重が大きくなり、サードプレイスどころか大学院が主戦場になることもあるだろう。(今の)私の場合はあくまで主戦場は仕事でありたいので、そういう意味で、週末に仕事から少し離れて「学術」というものに触れられるオンライン大学院というのは貴重な空間である。

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