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俳句 3

霞む朝 あなたと空を眺めたい

兄弟と 道を歩いて 春の園

雛祭 幼な童のたはむれや

人の世は夢か現か 時鳥

夏の夜 靑い心が揺れている

天地(あめつち)を貫き君の慈雨が降る

陽が落ちて セピアの空と夏の風

天高く 現人神となりて立つ

秋の空 虚しきものを渇望す

赤とんぼ 思い出の空 飛んでゆく

幼き日 柔き光の匂いかぐ

風新た 朝(あした)に生まれ宵に死す

蒼穹の下 あなたと私

一点の汚れなき我らの本性

雨が降り 我の心に咲く花は 病みし雲居に濡れて散るらむ

秋の空 雲は流れて行くけれど 我が心だけ置いて行かれる

              月草子

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