スポーツクラブのロッカールームはお笑い道場なのか? その2
今、スポーツクラブのロッカールームが熱い!
どうも70代前後の女性のお笑い道場になっているようで、予断を許さない。
「今日は、ステップ(スポーツクラブのプログラムで、台を使って音楽に合わせて体を動かすエクササイズ)に誘ってくれて、ありがとうございました♪ これお礼!」
「そんなあー、そんなのいくらでも誘うわよ!まかせて! あら、このお菓子美味しいのよねー。」(どうもお菓子を配っているらしい。スポーツクラブの社交には、お菓子が必要なのか?なるほど!参考になるわー。)
「今日のステップの名前、なんでしたっけ? Vステップ?」(恐らく、プログラムの名前を聞いていると思われた。”ヴァラエティー・スッテプ”の略で、Vステップと呼んでいる、とか?)
「V6!」(即座に、自信満々に回答している)
「いえ、今日の、ステップ、の名前は何でしたっけ?」
「スマップ!」(きっぱりと即答)
「いえいえ、Vステップの名前!」
「おかじゅん!」(即答)
違うんです!ジャニーズのグループ名や所属者名の話では無くて、知りたいのは今日参加したプログラムの名前の事なんです!私がお二人のすれ違い取り持って差し上げねば!と心がはやるが、このお二人は、いくつか列の離れたロッカーの前にいらっしゃるようで、裸になってしまっていた私が走って行くのも躊躇われる。
「あ、そごうに行くの。」(お、話が変わっている。はい、そごう百貨店に行って、何をするんでしょうか?)
「急に、そごうって、どうしたの?」(不思議そうに言ってる…。どうしたんだろう?)
「だって、今日ドコに行くの?って聞くから、そごうにって。」
「え?私は、今日ドコモに行くのって言ったの。」
会話が、プロの漫才師のボケツッコミと同じ軽快なリズムで進む。いや、本当はプロなの?この道場にやってきたプロだったのか!?
会話が全部聞き間違いで進んでいると誤解して、私が通訳をしに行かねば!と使命感にかられてしまっていた自分を深く反省する。
今後の私の役割は、スタタタターとお二人の間に走り入って、
「どうしました!?あ、お呼びじゃ無い?お呼びじゃ無い?これまた失礼いたしましたー!」と言って走り去るタイミングを覚える事だ!次回こそ!と、心に堅く言い聞かせたのでした。
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