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月刊宇宙セキュリティ(23/06)
国際ニュース
Spideroak、ブロックチェーンを活用したセキュリティ製品の軌道上実証に成功
Spideroak、Ball Aerospaceが軌道上セキュリティソリューションのOrbitSecureを実証。Spideroak社のサイトによると、OrbitSecureはプライベート ブロックチェーンと軽量権限プロトコルを使用したセキュリティソリューションであるが、詳細は公開されていない。
Web3 Dfns Labs、Cryptosatが暗号通貨用ウォレットSpace Walletの開発を発表
Web3 Dfns Labsは、Cryptosat社が開発したSpaceTEE(Space Trusted Execution Environment)を活用した暗号通貨用ウォレット(Space Wallet)を開発すると発表。
SpaceTEEは、通常データセンター内などに配置されるハードウェア暗号モジュール(HSM)などのTEEをキューブサットに配置することにより、物理的な侵入を困難にするという技術。Michalevsky 氏と Winetraub 氏による 2017 年に発表された。
Cryptosat社の最初の衛星Crypto1は2022年にSpaceXによって打ち上げられた。
国内ニュース
政府初の宇宙安全保障構想を発表
政府が宇宙安全保障構想を発表しました。構想の中で、宇宙安全保障の目標、アプローチ、具体的なアーキテクチャが定義されました。
目標
宇宙安全保障の⽬標は「我が国が、宇宙空間を通じて国の平和と繁栄、国⺠の7 安全と安⼼を増進しつつ、同盟国・同志国等とともに、宇宙空間の安定的利⽤と宇宙空8 間への⾃由なアクセスを維持すること」 出典:宇宙安全保障構想(案)
目標を達成するためのアプローチ
宇宙からの安全保障
安全保障のための宇宙システム利⽤の抜本的拡⼤宇宙における安全保障
宇宙空間の安全かつ安定的な利⽤の確保宇宙産業の支援・育成
安全保障と宇宙産業の発展の好循環の実現
具体的に達成するためのアーキテクチャ
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これまで別々の文脈で議論されていた準天頂衛星、防衛通信衛星などが1つの目標を達成するためのアーキテクチャの一部としてまとめられた意義は大きいでしょう。
セキュリティについては、「宇宙アーキテクチャが備えるべき要件」として語られています。
3.安全保障のための宇宙アーキテクチャの構築
(2)安全保障のための宇宙アーキテクチャが備えるべき要件
① 衛星データの互換性・相互運⽤性とサイバーセキュリティ・情報保全
国内における政策・情報・運⽤部⾨が適時に、また、同盟国・同志国とも連携して衛星データを活⽤するためには、各種衛星データの互換性を確保する必要がある。
また、同盟国・同志国との宇宙協⼒を強化するため、特に多国間協⼒が前提となる宇宙領域把握(SDA)を始めとする分野では、同盟国・同志国との相互運⽤性を確保する必要がある。
このためには、宇宙システム全体におけるあらゆる⾯でのセキュリティ対策を適時、整備・更新するといった強化されたサイバーセキュリティ態勢やセキュリティ・クリアランスを含む情報保全体制が必要である。
また、これを政府の宇宙システムの基準・調達枠組みや、⺠間と協調するための枠組みに活⽤することも重要である。
③ ⺠間サービスを活⽤した経済性
⾰新的な技術を迅速に取り込み、また、必要な機能を確保するため、⺠間サービスを活⽤して経済性を⾼めることが必要である。
特に、⺠間でのイノベーションが加速しいる情報通信、地球観測、データ・ソリューション分野においては⺠間サービスの活⽤を推進すべきである。
この際、⺠間サービスの安全性・安定性を確保するため、各事業者のサイバーセキュリティ⽔準、情報保全体制、サプライチェーン及び投資の健全性が確保されたものでなければならない。
可用性、機密性の観点でポイントは3つあります。
可用性
国家間の互換性・相互運用性の確保
機密性
国及び民間事業者のサイバーセキュリティ態勢の確保
セキュリティ・クリアランスの創設
Interop Tokyo 2023開催
2023年6月14日~16日に幕張メッセでIPNSIG(Interplanetary Networking Special Interest Group)のチェアパーソンの金子洋介氏らが惑星間通信について講演。
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