ITエンジニア 100点を目指してはいけない

これは、語弊が生じる言葉ですが、
長年やってる人は理解出来て、
やる気に満ちたなり立ての人たちは首を傾げるかと思います。

100点とはそもそも何なのか?
その基準も曖昧ですが、
サイバーセキュリティ機器でルーターの役割も行うファイアウォールやUTMなどの機器の設定時、
デモ設置してから本番稼働で一切のトラブルが起こらず、
運用中も、起こらないように

と、努力こそしますが、難しい面もあります。
それは提供先の業務の全てを把握し、
それに合わせて細かくポリシー設定をする必要があるため、
調査 設定を行っていっても多少影響が出る事はあります。

「そういう事もありますねー」と、話していると
「なんで最初から対処しないんだ?」と、言われる事もあります。

そりゃ、検証時にはなかったPCやソフトの追加、
申請のなかったシステムは見れてないので。
勿論、出れば対処はします。

若い頃ここで大きく悩むエンジニアは多いです。
ちょっと極論をいうと、
取り敢えずトラブル起こしてそっから全て対処する
と、言う方法もあります。
影響が出そうなことはほぼ、ブロックする と、言う事なのでブロック挙動をログだけ出すようにしてポリシー記載

後は、ルーターを変えてパブリックになってるだけとか、
別の要因でハマってたり、
そもそも実はループしてる現場とか色々あります。

慣れてるエンジニアほどトラブル対応に強いです。
柔軟に対処し、アレンジも出来ます。
100点狙いはそこが弱くなり、結果として長時間トラブルを引き伸ばします。

ただ、ここで勘違いがあったりします。
過去のお話なので全てとは言いませんが、

60点はダメでしょ!100点で!
と、言う新米技術者が昔居て、

ベテランは1000のうちの60点、60%で600だと仮定し、
新米は100のうちの100点、(理想値)だとしても100点、
そもそも経験の差で埋まらないです。
そこを60点だとしてもそこで学んで更に自分を高めましょう。
と、言う意味で、
今の自分に満足、慢心しないようにと、言う自戒の意味合いのほうが強いです。

そもそも機械は間違えない。
人が間違える。
まずは自分を疑え。
これが、エンジニアで最初に学びました。
完璧にマニュアル通り設定したのにダメです!この機械が悪いんじゃないですか?と、思ってもお客様からすれば、

新しい機械をつけておかしくなった

と、なります。
なら逆に、設定全部弄ってでも今までよりより良い環境を作って納めましょう。
HUBの交換や、爪の折れたLANの作り直しからでよいです。
配線整理でもよいです。

お客様が喜ぶ事を最初の頃は地道に行えば色々と見えてきます。

エンジニアで、天狗になる人は多いですが、
天狗になるのは社内だけ。
社外に出たらただの技術者です。

それを勘違いするとお客様からのクレームにも繋がります。

と、弊社は感じながら日々作業をしてます。