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IT業界19年、現在外資系IT企業勤め。休日もITの勉強はしたい派、目玉焼きには醤油派…

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IT業界19年、現在外資系IT企業勤め。休日もITの勉強はしたい派、目玉焼きには醤油派です。

最近の記事

あるCISOの一日

朝8時、セックはいつものようにオフィスに到着した。受付に簡単に会釈を交わし、エレベーターで22階のセキュリティ統括部へと向かう。鞄をおろし部屋に入ると、モニターにはいくつかの警告が点滅していた。おそらく昨夜発生したインシデントの影響だろう。 既に報告は電話で受けていた。 「おはようございます」駆け付けたエンジニアの大平が声を掛ける。 「深夜に発生した不審トラフィックの件ですが、初期の解析では内部サーバへの標的型攻撃の疑いが出ています」 セックはモニターに映し出された通信

    • 日系と外資企業どちらがいいか その①

      こんばんわ。 Secualizeです。 お題の通りですが、みなさん日系と外資企業どちらが良いかというのを一度は考えると思います。 この違いとして一般的に日系は給料が安いがクビになりにくい、とか外資系は給料は高いがクビになりやすい、とか世間ではいわれています。ただ実際のところどうなのか。 最近自分の身の回りの観測として、IT企業中心に日系だけど給料が高いくて外資っぽい会社というのは現れてきて(特にグローバルにサービスを展開している会社)だいぶ進化してきているところはあると

      • ランサムウエアに感染したら身代金を払うべきか

        ランサムウェアに感染し、重要データが暗号化された場合、身代金を支払うべきか。 この問題には簡単な答えはありません。それぞれの事情によって判断が分かれるでしょう。しかし、身代金を支払う前に考えるべき重要なポイントがあります。 1、身代金より自力復旧のほうが半分2023年のデータになりますが、身代金を払ってデータ復元した場合の金額のほうがバックアップを利用して復旧するよりも金額が半分です。 まずは常にバックアップを取りましょう。 ただ、そのバックアップはオフラインがいいです。

        • 【2024年最新】ランサムウエア被害事例に学ぶ

          ランサムウェア攻撃は企業にとって最悪のシナリオです。 重要なデータが暗号化され、身代金を要求されるこの手口は、ビジネスの存続さえ脅かしかねません。しかし、ランサムウェア被害に学ぶことは多くあります。 半田病院を思い出せランサムウェア攻撃は、半田病院の例が有名です。 つるぎ町立半田病院は徳島県にあるごくどこにでもある病院でした。 しかし、2021年10月31日にサイバー攻撃(ランサムウエア)に遭い、患者の電子カルテの閲覧ができず会計もできなくなり、通常の診療再開までに約2か月

        あるCISOの一日

          長期データ保管においてオンプレミスがクラウドより安価になる理由

          IT業界でよく議論される話題の1つに、データ保管にかかるコストの違いがあります。 「クラウド」と「オンプレミス」、どちらの方がお得なのでしょうか。 一般的な認識としては、クラウドの方が安価で手軽に利用できると考えられがちです。 しかし、長期的な観点から見ると、必ずしもそうとは言えません。 5年以上のデータ保管初期投資としてはクラウドの方が低コストで済みます。しかし、5年間で比較するとオンプレミスの方が賢明な選択肢になります。 5年以上にわたってデータを保管する場合、オ

          長期データ保管においてオンプレミスがクラウドより安価になる理由