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パースへ〜新しい生活の始まり

 9月の終わりごろ、シンガポール経由でパースへの片道切符で旅立った。シンガポールで3時間空港の中をウロウロ。シンガポール航空の客室乗務員の女性の制服が、色違いの民族衣装で可愛かった。色で役職が違うらしい。
 パースについたのは夜中だった。学校のスタッフが迎えにきてくれて、夜中なのに、ホストファミリーは、起きて待っていてくれた。紅茶を飲みながら、少し話しをして、すぐに寝たのだが、季節は雨期。ベッドにあったのは薄いブランケットのようなもので、とにかく寒くて、靴下をはいて寝た。
 パースを選んだ理由は、日本人が少ないと思ったから。確かに東海岸よりは少ないが、日本人もそれなりにいる。他のアジア人も多い。インドネシア、シンガポール、マレーシア、特に香港からの留学生が多かった。日本人は少ないのに、日本食レストランが多い。
 日本人が少ないから選んだパースだったが、なかなかのんびりした街。ホームステイ先から学校は歩いて5分。パースの街中にはバスで20分ほど。フリーマントルという港町までも、バスで10分ほど。歩いて10分ほどのことろにスーパーマーケットがある。近くに大学とゴルフ場があって、野生のウサギが出てくるらしい。
 街灯が少なく、夜は真っ暗。それに、みんな、ベッドに入る時間が早い。大人も10時には寝る。テレビを見ていていいよと言われたが、面白そうな番組もない。この生活に慣れるまでは、ちょっと退屈かもしれない。
日本でいた時とは随分違う生活になりそうだ。まあ、それを期待していたのだが、ワクワクと不安とが入り混じり、何とも複雑な感じで数日を過ごした。
 健康的な生活を送れるかもしれないと思っていたのだが、毎日の食事のせいで、どんどん太っていくことになるとは、この時は夢にも思っていなかった。

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