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初めてのホームステイオーストラリア人の家庭

 ホストファミリーは、銀行員のパパさん、会計士事務所でパートで働いているママさん、ティーンエイジャーの女の子2人、カーリーとジェニー。二人とも制服がある、私立の学校に通っている、エリート家庭。学校側にホストファミリーに対する不安を伝えていたため、良いファミリーを紹介してもらったようだ。
 この家では、玄関で靴を脱いで、スリッパに履き替える。でも、日本の家のような玄関ではない。フラットなフロアで、区切りも何もない。玄関に靴が散らばっているが、家の中はきれいだし、ルームシューズがなしでも不快感はなかった。
表にも裏にも庭があって犬が2匹いる。1匹は老犬で、1匹は子犬。子犬はドッグトレーニング中で、そのドッグトレーニングにもついていったのだが、まあ、いろんな犬がいるよね。しつけはなかなか難しい。(笑)

 リビングには、薪の暖炉があった。9月はまだ雨期で、ちょっと寒かった。毎日、パパさんが暖炉に火を入れる。これはどうもパパさんの仕事のようだ。日本と違って、男性も家の中のことを普通にする。ある日の夕食はローストラムだったのだが、肉を切り分けるのも、パパさんの仕事と決まっているようだ。ナイフを研いで、ローストラムが出来上がるのを待っていた。食後にコーヒーを入れてくれたりもする。その時、ママさんはソファーに座ってテレビを見ている。いい光景だなあと思った。
 特別なディナー用の部屋やビリヤード台がある部屋もあった。ビリヤードはパパさんの友人や親戚がきた時に使っていた。オーストラリアでも一般家庭にビリヤード台はちょっと珍しい。隣の家にも日本人の女性がホームステイしていたので遊びに行ったが、ごく普通の家庭のようだった。もちろんビリヤード台も、特別なディナー用の部屋もない。ただ、やっぱり平家。その辺り一帯は、どの家を見ても平家。平家で2〜4ベッドルーム、リビングルーム、ダイニングとキッチン、バスルームが2つ、裏庭。そして薪の暖炉。これが一般的なようだった。
 近所に1軒だけ、3階建てエレベーター付きの家があった。きれいなパープルの家。(パープル!)車椅子の方が住んでいるのだとか。どんな家か見てみたかったし、どうしてパープルなのかも聞いてみたかったが、そのチャンスはなかった。
平家でゆったりした、芝生の庭付きの家。いいなあと思ったが、日本では非現実的。こういうゆったりした生活が、海外生活に憧れる理由なのかもしれない。
 とてもきれいだったけど、パープルの家に憧れはないかな。。。

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