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『感情こそが解決の鍵』

引き寄せの法則

『シークレット』(The Secret, 2006) という映画がありました。

『引き寄せの法則』に関することを話している映画です。
この映画は賛否両論あり、今でも話題になっています。

『引き寄せの法則』というのは、「思えば願いが叶う」というような謳い文句があり、様々な人がセミナーやワークショップをしています。思ったことが現実化されるのだから、ネガティブなことを思ってはいけない、いつもポジティブ思考でいなければいけない、というような考えです。今でこそ、このような単純なものではないことはわかっています。脳科学の立場で引き寄せの仕組みも徐々には理解されつつあるのですが、潜在意識の話というのは、なかなか得体の知れない、わかりづらい話でもあります。この世は、人間が何でも思ったことが引き寄せられる世界ではないことは確かです。

ネヴィル・ゴダードの主張

この、「引き寄せ」「願望実現方法」の考えを1940年代に話している人がいました。Neville Goddardです。彼の著書に、『Feeling is the Secret』という本があります。その一部を紹介します。この本は、「引き寄せの法則」を語る人によく引用されます。

Nothing comes from without; all things come from within - from the subconsciousness. 

Feeling is the Secret by Neville Goddard

あなたの見ている世界は、全てあなたの「内側」からくるものだ、と言っています。「内側」とは、潜在意識です。

彼によれば、引き寄せに一番大切なことは、『自分をコントロール』することだそうです。自分をコントロールする、とは、「思考」と「感情」です。中でも、潜在意識に強く影響を及ぼすもの、それは「感情」であり、感情のコントロールこそが願望実現の秘訣。これは理解できます。

ここからが難しいところなのですが、いくら、前向きに何かを考えようとしたり、言葉を言っても、それが表面的なことであれば潜在意識には、響いていない。何も目に見えた変化は起こらない、ということ。

「〜しますように」、というお願いの仕方は、結局、願望がそこにはない、という認識をしているだけだ、ということのようです。だから自分の願望も叶わない。潜在意識にないものは現実化されない。

願望が叶った時のような「感情」になることが大事だそうで、それがセルフコントロールだと言うのですが・・・

それができれば苦労しないよ、というのが一般庶民の考えではないでしょうか。だから、引き寄せの方法を教えます!という本がベストセラーになる程売れたりします。「売れる」ということは・・・なかなか一筋縄ではいかない難しい技だということです。

引き寄せにこだわらない方が引き寄せられる

あまりにも「引き寄せ」にこだわることで、執念が生まれてきます。執念・執着心とは厄介なもので、引き寄せに真剣に取り組めば取り組むほど、執着心が芽生え、引き寄せられない、という事態も起こります。この現象をエナジーヒーラーのSandra Anne Taylor は、The Law of Paradoxical Intentと言っています。逆説的意図の法則。思えば思うほど目的は遠のく、感覚。

期待しても何も起こらない、ということになれば脳は「なぜ、何も起きないのだろう」という方向に意識が向いていきます。これが危険のもとです。逆効果が起こります。なぜなら、脳には「意識したもの」(疑問)を見つけ出すまで(答え)探す機能があります。引き寄せられないこと(疑問)に意識が向けば引き寄せられないという事実を(答え)見つけ出すということです。引き寄せ・・・とはいうものの、不思議なことでも何でもなく、意識が集中する方向のことです。

なぜ?と思うとき、「なぜうまくいかないのだろう!?」という疑問の方が浮かびやすいです。なぜ、なぜ?という不安な思いが強くなった時です。
「なぜこんなに成功するのだろう!?」「なぜこんなに幸せなのだろう!?」と、疑問・不審に思うことは、あまりないです。

結局のところ、「引き寄せを考えすぎない」方がいいということになります。

自分の感情をコントロールしようと意識することは悪いことではありません。いつも怒っているより、笑っている方がいいですよね。
ですが、引き寄せにこだわりすぎるあまりに、ご自分の大切なものを見失わないように気をつけてください。

引き寄せの法則にこだわらない生き方の方が幸せなのかも知れません。気分転換の方法を見つけること。

あなたの大切なものは何ですか?
あなたの周りにある、素晴らしいものに目を向けてください。
あなたはすでに幸せです。

All is well.


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