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飯伏幸太ロングインタビュー(2014)

プロレス・格闘技ニュースサイト『バトル・ニュース』の編集長だった時代、有料版の『バトル・ニュースPREMIUM』というサイトの運営もしていたのだが、そこで連載していたインタビューを再掲載していきます。
当時、記念すべき一発目のインタビューを誰にしようかと考えたとき、真っ先に浮かんだのが飯伏幸太でした。このインタビュー記事は2014年1月1日に公開されたのですが、当時の飯伏はDDTと新日本プロレスの二団体所属になったことが話題にはなっていたのですが、前年の2013年は大きなタイトルを奪取したとか、何度もメインイベント出たというわけではありませんでした。しかし後々になって吊りか選ってみると、間違いなくターニングポイントとなる年でした。
そのひとつの要因が、東京スポーツ制定プロレス大賞2013の年間最高試合賞(ベストバウト)を受賞した、新日本プロレス「G1クライマックス」8月4日・大阪ボディメーカーコロシアム大会での中邑真輔戦。
当時、そんな飯伏にじっくりと聞いておきたい話があると判断し、約15000字に及ぶロングインタビューを行ったのですが、いま読み返してみてもかなり興味深い発言が多いです。

ーーあけましておめでとうございます。

飯伏 えっ?

ーーいや、これ、2014年1月1日更新予定なので…

飯伏 あ、なるほど。

ーーでは記念すべき『バトル・ニュースPREMIUM』一発目のインタビューということで。

飯伏 あぁ、そうなんですか。なるほど。じゃあ、やりますか? やりましょう!

ーー2013年をざっと振り返りたいのですが、新日本プロレスの1.4東京ドームはプリンス・デヴィット、ロウ・キーとIWGPジュニアを争う3WAYだったんですね。この頃からすでに新日本の準レギュラーだったと思いますが、やっぱりドームに出るっていうのは何か違いますか?

飯伏 いや〜、2年前の2011年のドームも出ているんですけど、ドームは最高過ぎますよ。何て言うんですかね、会場の“空間”よりも、やっぱりドームっていう“響き”ですよ。それが最高! ドームで出来るなんて、ファンの頃とか思ってないですからね。デビューしてからも思っていなかったですね。

ーーそれは飯伏選手がデビューした頃のDDTは、まだまだインディー団体だったから?

飯伏 もちろん、そうです。DDTじゃなくて新日本に入っていたら、下のほうで出られたかもしれないですけど、自分は“インディー団体のDDTに所属しながら”まさかドームに出られるとは思っていなかったですね。しかも2013年の1.4は2回目ですからね!

ーー2011年のときはまだ外敵っていうか、インディーで活躍している選手がドームにゲスト参戦って感じだったけど、2013年のときはもう新日本での実績もかなりあったし、準レギュラーとして参戦した感じでしたね。

飯伏 そうですね。結果的にはどっちもプリンス・デヴィットに負けて残念だったんですけど、声援とかすごい聞こえたんで。自分なりには全然満足していますね。

ーーやっぱり2013年の1.4のときは手応えがあった?

飯伏 ありましたね。楽しく試合が出来たというか、負けたけど何かつかめた感じしましたね。


対ヘビー級を意識した身体作り。そして待望の『G1』初出場

ーーその後も新日本の準レギュラーとしてビッグマッチには定期的に参戦していたけど、何と言ってもビッグサプライズだったのが、8月の『G1クライマックス』初出場の発表でした。

飯伏 来ましたねぇ。自分の野望としては去年……あ、えーと2012年くらいからあったんですよ。

ーーあ、わざわざ言い直してくれてありがとう(苦笑)。

飯伏 もう(BEST OF)SUPER Jr.はちょっと常連っぽくなってきたし、(2011年に)優勝して、そのあと(IWGPジュニアの)ベルトも獲ったんで、ヘビーっていうのを意識するようになっていたんですよ。で、一番意識したのが2013年ですね。それは(1.4)ドームのあとです。

ーーそれはドームでIWGPジュニアを賭けて、デヴィット、ロウ・キーと3WAYマッチをやったけど敗れて、ひと区切りってわけじゃないけど、一旦目線を変えるというか……

飯伏 そうです、そうです。区切りってわけじゃないですけど、まぁ一旦……っていう気持ちではありましたね。それまでも意識的に少しずつスタイルをパワーっぽくチェンジ……ってわけじゃないですけど、パワー系も少し含めるような感じでやっていたので。

ーー確かにそれまでの打撃や飛び技に加えて、ラストライドとか実はパワーも結構あるんだって思う場面が増えましたね。

飯伏 2012年くらいから徐々にパワーっぽい練習とか、身体を大きくする練習とかをよりするようになりましたね。

ーーそれはやはり新日本に出るようになってから、いくら同じジュニアヘビー級とはいえ、デヴィットとかガタイのいい選手が相手だから?

飯伏 そうですね。ジュニアでも分厚さが全然違いますね。本当の力っていうのも絶対に必要ですけど、見た目っていうのもすごい重要だなって思いましたね。新日本に出はじめて、ヘビーを意識しはじめてからサイズっていうのはすごい大事なんだなって感じはじめました。

ーー『かっこいいカラダ NEXT STAGE vol.12』(2010年)の表紙になった頃に比べると、確かに身体は大きくなりましたね。

飯伏 そうですね、デカくなりましたね。例えば威力が同じだったとしても、(身体が)大きいほうが見栄えが全然違うというか。やっぱりその部分って、プロレスでは結構重要じゃないですか。そういうものを感じましたね。

ーーそうですね。やっぱり大きいほうが迫力も違いますからね。でも身体を大きくしていく中で、ヘビー級に転向してみようかなみたいな意識は?

飯伏 意識はないです。転向はないです。

ーージュニアヘビー級へのこだわりがある?

飯伏 そうですね。ジュニアヘビー級でありながらヘビー級に勝つ、もしくはヘビー級のベルトを獲るっていうのが、自分の中で目標……ではないですけど、それが出来たらかっこいいなって思っています。

ーー新日本のヘビー級、IWGPヘビー級王座の歴史を振り返ってみても、確かに実現したら大偉業ですよね。でもだからこそ面白いというか、「ひょっとして飯伏幸太なら出来るんじゃないか?」「飯伏がやったら面白いな」と思うファンはいると思いますね。

飯伏 そうですね。そう思ってもらえたら嬉しいですね。

ーーじゃあヘビー級の祭典といってもいい『G1』への出場は、飯伏選手にとって渡りに船というか、「待ってました!」って感じだった?

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飯伏幸太ロングインタビュー(2014)

佐瀬順一

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フリーの編集者兼デザイナー。セコンドワークスは屋号。出版社勤務→ニュースサイト編集長兼記者→インターネット放送局を経て、現在はプロレス関係を中心にいろいろやっています。プロレス記者、映像関係、配信関係など、何でもやる人です。 http://second-works.com