見出し画像

佐藤光留ロングインタビュー(2014)

パンクラスで総合格闘家として活躍していた佐藤光留が、DDTプロレスリングに参戦するようになったのが2008年のこと。2010年には中澤マイケルと“変態團”を結成し、何かと物議を醸したが、DDTがプロレス業界初の試みとして2010年に開催した第1回DDT48総選挙では、何と498票を集めて2位となった。
同年10月には飯伏幸太とシングルマッチで対戦して勝利。その勢いにのって11月にはHARASHIMAの持つKO−D無差別級王座に挑戦して王座を奪取。もう佐藤光留はDDTにとって欠かせない選手であり、光留自身もDDTがホームリングであることを明言していた。
ところが、DDTの2014年度の契約更改が終了した1月17日、DDTから「佐藤光留はレギュラー参戦継続せず」という発表があった。「旅に出ることにした」という光留に一体何があったのか……と、2014年1月当時、DDTラストマッチ直前の光留を直撃し、なぜ旅に出ることにしたのか、その理由(わけ)を約15000字に及ぶロングインタビューで語ってもらった。
その後、光留はDDTの1ブランドだった『ハードヒット』を譲り受け、“自らの城”として主催していくのだが、私とも長い付き合いになっていくことに……

光留 4団体所属の佐藤光留です。

ーー(※無視して)一部のファンには佐藤光留がDDTのレギュラー参戦を継続しないというニュースは結構衝撃的だったと思うので、急遽インタビューをすることになりました。有料サイト用なので、思い切ってバーンと語ってもらいますよ!

光留 自分で言うのも何ですけど、僕、自分から発信するものは非常に多いんです。で、何かあってコメントを求められても、「文章で書いて送ります」ってことが多いんです。インタビュー形式って基本されない人間なんです(苦笑)。

ーー言われてみると、あまり佐藤光留インタビューって読んだことないですね。

光留 週プロ(週刊プロレス)で年1回くらい順番が回ってきて話すことはあるけど、基本的に自分発信にしているので。「佐藤は話を聞かなくても勝手にしゃべるだろう」って(思われている)。

ーーまぁ個人的にはそういう選手にこそ敢えて聞いてみたいというか……

光留 僕は自分で言いたいことばかり言っているから、人に聞かれて答えることがあまりないんです。だからこういうインタビューは、普段僕がしゃべらないことを言う機会ではあると思います。4団体所属を機に……

ーー(※無視して)確かに佐藤光留というレスラーは自分発信のイメージが強いけど、叩けば響くというか、投げたボールが悪球でもとりえず打ち返してくるみたいなイメージもありますね。

光留 響かないって、もうダメなんですよ。響かせ方にこだわりと音を操作する技量……ありがたいことに僕は(叩かれて響かせる)量が多かったので、人よりは身についていると思います。それがバトル・ニュースの有料サイトにどれくらいの貢献が出来るかは分からないですけど……

ーーじゃあ、ひとつ読んだ人がひっくり返るような爆弾発言を……

光留 まぁ払ったお金分は佐瀬さんがいやらしいお店に……

ーーなんでだよ!(笑)とりあえずDDTのレギュラー参戦をやめる話を聞きたいんですが……

光留 あのリリース文、読みました? 我ながら、さすが佐藤光留だなって思いましたよ。ああいう文章が書けるプロレスラーって自分しかいないっていう自負がありますね。もちんん、ほかの文章は書けないっすよ(苦笑)。ああいう文章を書かせたら、さすが『必殺仕事人』を日に2回見ているなって思いますよ。

ーーいっけん、ふざけているような文章だけど、いろいろなメッセージが込められているのは分かりますね。佐藤光留を……とくにDDTでの佐藤光留をよく知るファンなら何か感じるものがあったんじゃないですかね?

光留 逆に言えば一般向けではないんですよ。あれを読んでちょっと興味を持った人が、中澤マイケルを調べて「何でこの人はこの人に向けて、必死になって『頑張れ、お前』みたいなことを言っているんだろうってなってしまうわけで。でも書きたいことが書けましたね。

ーーいい意味でDDTへの“未練”を感じました。

光留 はい。未練のない旅立ちはただの夜逃げですよ。本当にそう思いますよ。何かから逃げるんじゃなくて、居たいなと思うところから離れるのが旅だと思うので。あれから旅っていうものをテーマに置いて、いろいろなものを見るようにしているんですけど、また違うものが見えてきて。同じ『必殺仕事人』のDVDを見ても、旅をするって視点で見るとまた違う趣がある。もうその時点で自分にとってプラスだと思いますね。

ーーなるほど。いくら居心地がよくても様々な事情により、その場から離れなくてならないことってありますよね。

光留 結局ね、人生は旅なんすよ。……って、『ワイルド・スピード×3』でハン(・ルー=サン・カン)が渋谷のビルの上で言ってました。

ーー引用かよ! どんだけ『ワイルド・スピード』好きなんだ!(笑)

光留 しかも『×3』限定っていう(苦笑)。もっともB級と言われた『×3』が好きなんです。ほかの作品はちゃんとし過ぎてて面白くなかった。

この続きをみるには

この続き: 14,974文字 / 画像6枚

佐藤光留ロングインタビュー(2014)

佐瀬順一

300円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとうございます!またよかったら覗いてみて下さい
1
フリーの編集者兼デザイナー。セコンドワークスは屋号。出版社勤務→ニュースサイト編集長兼記者→インターネット放送局を経て、現在はプロレス関係を中心にいろいろやっています。プロレス記者、映像関係、配信関係など、何でもやる人です。 http://second-works.com