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GHC王者・杉浦がハードヒット登場 光留は「自分がやりたい」と熱望

17日、東京・新木場1stRINGでニコプロpresentsハードヒット「レガースを履いた侍」が開催された。

メインイベントには3月11日のプロレスリング・ノアの横浜大会で拳王を下してGHCヘビー級王座を奪取した杉浦貴が登場。この試合がハードヒット初参戦にして、今回第31代王者になってから最初の試合となる杉浦。

しかも杉浦とタッグを組んだのは、現在大日本プロレスのシングルリーグ戦「一騎当千」の最中である野村卓矢。対するは高橋“人喰い”義生&ロッキー川村のハードヒットコンビ。かつて杉浦がパンクラスに参戦した際、セコンドについた高橋は、リングインするなり杉浦と額をくっつけて睨み合う。

試合中もマウントを取った杉浦に「いいよ、来いよ。来てごらん」と挑発した高橋は、マウントの張り手を食らってもスイープして体勢を入れ替えると、ボディへの鉄槌から顔面に掌底。さらに杉浦が腕ひしぎ十字固めを仕掛けようとすると、「俺が教えた技じゃねえだろ!」と一喝。

終始「効かねぇな!」「来いよ、倒せないだろ?」と挑発していった高橋だったが、杉浦が肩固めを狙った際も防御。諦めた杉浦がニーオンザベリーから一旦立ち上がったが、高橋はしゃがみ込んだまま立ち上がれない。仕方なくレフェリーがダウンを取ると、苦痛で顔を歪めながら立ち上がった高橋は川村にタッチ。

どうやら右脇腹を痛めてしまった高橋は、以降戦線離脱。その分、川村が野村と壮絶な掌底の打ち合いを展開。杉浦に対してもロープブレイクの際に張り手をお見舞いして「カモン、チャンプ!」と挑発。すると、残り試合時間30秒となったところで、杉浦は敢えて川村が得意のスタンド勝負を挑んでいく。

川村はここぞとばかりに掌底でラッシュするが、杉浦も掌底を返しながらGHC王者の意地で倒れず時間切れに。両チームとも残りロストポイント2で引き分けに終わると、高橋も脇腹を押さえながら杉浦と握手をして健闘を称え合った。

大会プロデューサーの佐藤光留は「(杉浦とは)自分がやりたい。以前、鈴木軍時代の杉浦さんと1回対戦したときはイスでぶったたかれた。でも川村が高橋さんの横にいたからこのカードを引き当てて、激しいやり合いができた。ただ、もしかしたら一生に1回しか対戦できないかもしれないのに、あそこで勝てなかったってところに人生っていうのは出てしまう。最後、あそこまでいったら仕留めてほしかった」と語った。

スポーツナビ(2018年3月20日掲載)

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