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「最適を編み出すこと」の話

second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。

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ラグビーとバスケットボール、それぞれの日本代表チームが今年の世界大会に出場するニュースが聞こえてきています。私が注目しているのは、ジェイミー・ジョセフさんとトム・ホーバスさん、両チームとも外国人監督が率いている点です。

両スポーツを含めて、日本代表チームが世界に追いつけ追い越せという立ち位置にあるスポーツにおいて、外国人指導者を招聘し、レベルを上げていきたいというイメージかと認識しています。しかしながら、興味深いのは、いくら世界的な実績がある外国人指導者であっても、全員が結果を残せるわけではない点です。

2002年のサッカーワールドカップで監督を務めたフィリップ・トルシエさんは、初めて日本代表チームを決勝トーナメントに導いたわけですが、そのチーム運営は、プレーや戦術面だけではなく、生活面も含めて徹底的にチームを厳しく管理したそうです。その後も数名の実績ある外国人監督がチームを率いましたが、トルシエさんのやり方が最も日本代表チームにフィットしていたのではないか、という論調が根強く残っていると聞いたことがあります。

また、2015年のラグビーワールドカップで監督を務めたエディー・ジョーンズさんは、圧倒的な練習量を選手に求めることで、優勝候補の南アフリカを相手に歴史的勝利を果たしました。「これまでもかなり厳しい練習を経験してきましたが、エディーの練習は最も厳しい練習です。」「あの練習をもう一度やれと言われても絶対にやりたくありません…。」などの選手の皆さんのコメントを耳にしたことを記憶しています。

ジョーンズさんについて最も興味深いのは、日本代表チームでは最低でもいわゆる「2部練」(例えば午前と午後で3時間ずつ、1日2回練習を行うこと)を行っていたとのことですが、その後就任したイングランド代表チームでは、常に「1部練」しか行わなかった点です。

厳しい管理のトルシエさんと圧倒的な練習量のジョーンズさん、両者ともそれぞれのスポーツにおける当時の日本代表チームの立ち位置を把握し、レベルが上である強豪国に勝つためのやり方であったかと思いますが、自分の非常に感覚的な経験を踏まえて考えてみると、何となくそれだけではなかったような気がしています。

それは、おふたりが選手個人だけでなく、組織論を含めた日本の特徴といいますか、どういう指導方針や戦術が日本代表チームによりフィットするのか、より力を発揮することができるのか、という点を非常に深く考えていたのではないかと想像しています。

勝つことに対する執念や、プロフェッショナルとはどうあるべきかなど、実績がある外国人指導者が伝えられることは本当にたくさんあると思いますが、そのことだけで満足するのではなく、むしろこれを単なる前提として捉え、さらにその先のこと、つまり、良いと言われているものをそのまま取り入れたり、押し付けたりするのではなく、対象をよく観察し、深く理解し、何度も経験していく中で、最適の方法を編み出していくことが、最も大切なことなのかもしれませんね。

second place 佐藤

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