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セカンドハウス建築計画⑥:建築会社選び(2)

あけましておめでとうございます。
昨年から始まったセカンドハウスづくり、今年中に完成するべくどんどん動く1年にしたいと思います。またInstagramでも発信を始めてみようと思いますのでそちらもよろしくお願いします。https://www.instagram.com/secondhouselife/(まだほとんど何もないけどw)

さて、須走の家づくり、いよいよどこにお願いするかを決める段階に入って参りました。土地購入から4か月、ハウスメーカーや設計士さんたちとリアルもオンラインも打ち合わせを重ねること2か月。ようやくゴールが見えてきたかも?いや、まだ建築という意味ではスタートラインにすら立っていない…

前回は一通りの会社さんにお声がけをするところまで。

そしてその前提となる、セカンドハウスで実現したいことをまとめたコンセプトノート(RFP)についてはこちらに。

さて、2021年末にようやく各社から設計図と見積が揃いました。ここまでの流れとここからどうやって決めるのかを少し整理したいと思います。

結局依頼したのは5社(6案)

今回、お願いしたのは以下の5社になります(依頼順)。
・地元の工務店
・ハウスメーカー:一条工務店
・ハウスメーカー:住友林業
・建築家紹介サービス:アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)
・vacances

ASJさんから2名の建築家さんを紹介頂くことになったので、比較対象は全部で6案。10~11月にかけてお願いしましたが、なかなか全部揃わずに最後の提案は年の瀬もいいとこの12/29になりました。

比較が難しい

何を基準に選ぶのか、単純にコストだけじゃないけど広さだけでもない。設備の充実度はどうやってわかるの?結果的に5社中3社に現地調査してもらったけど、地盤はよさそうなもののやっぱり高低差(最大で3m)をどうやって活かすのか… と、考えなくてはならない要素が多くてなかなか複雑です。要望に対してRFP作るぐらいですから、それに対応してくださった各社へのリスペクトも含め、Outputへの比較もちゃんと一覧にしないと。

というわけで、比較表を作ってみました。まずは項目の洗い出しから。大項目で8項目、小項目で39項目となかなかの数です(笑)。ざっくりこんな感じ。

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spreadsheetで作った比較表。ほぼ仕事

大項目は、基本情報として担当者と対応日(初回打ち合わせからプラン・見積もり提出まで)、評価項目として、面積、コスト、デザイン、性能、希望充足性、対応力の6項目として、それぞれ5段階で評価しました(5が一番良い)。特に今回はセカンドハウスということもあり、非日常な希望をどこまで予算内で叶えてくれるかが結構大事でジャグジーや茶室といった希望充足性の部分を重視しています。あとは3mもある土地の高低差を活かして我々素人には全く思いつかないようなサプライズ感をどう出してくれるかを楽しみにしていました。もう既に結論は出ているのですが、どこに決めたかの前にそれぞれどんな感じだったのかをご紹介しようと思います。家づくりって誰にどうやって相談したらいいの、と最初に途方に暮れた我々のような方の参考になれば。

ハウスメーカー:一条工務店

どこよりも提案が早かったのが一条工務店さん。ここは契約後に詳細設計に入るため、この時点では営業担当の方が図面を作ってくれましたが、とにかく対応が早かった。優秀な営業マンだったんだと思います。そして限られた自由度ではあるものの我々の希望を最大限叶えられるように色々考えてくれました。平屋と二階建ての両方を検討してくれたり、3度もプランを出しなおしてくれたのはここだけでしたし、安全性、耐震性、全館床暖房、太陽光発電など性能に関する部分はダントツによかったです。あとはコスパもよさげ。ただ残念だったのは自由度が低いことと完成予定が一番遅かったこと。一条工務店さんはほとんどマス向けの広告は打っていませんが、インスタはじめSNSでも大人気のようで職人さんの確保が難しいようです。今頼んでもおそらく2023年の春以降ということで、ちょっと遅すぎるかも…ということもありお断り。

地元の工務店

ハウスメーカーや設計士の方にお願いするだけではなく、地元をよく知る工務店だとどんな感じなんだろうと思ってご相談してみたのですが、ここはちょっと残念な感じでした。もちろん我々の要望をそのまま形にしてくれていて、面積は一番広くお値段的にはリーズナブル。でも本当にそのままなので、さすがプロにお願いするだけのことはある!という驚きはなく。あと何よりもレスポンスが遅すぎたのが本当に残念。この先いろいろと相談しながら長いおつきあいをしていくにはちょっと信頼できないかな…ということでお断り。

建築家紹介サービス:アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)

大勢抱えていらっしゃる建築家の中から、営業の方がうちのニーズに合いそうな方を選んでくださり、その方の実績を見ながらある程度絞り込んで依頼、事前にご相談の機会を持った上で2名がプランを作成してくださるというサービス。建築家の先生に頼むにも誰に相談したらいいか全くわからない中ではとてもありがたいサービスだと思いました。さすが建築家の方だけあって、2案ともサプライズ感満載。特におひとりの方は現地まで見に行って今生えている木の位置まで確認してくださり、土地の高低差を活かしつつ3期に分けて増築していくというワクワクしかないプランを提案してくれました。設計って面白い!間取り見てると妄想が広がる!と夫婦で爆盛り上がり。いやーとにかくかっこいい。暮らしを楽しむ、ストーリーがある家を創りたいと思っていたので、これまでの2社にはない家づくりの楽しみを存分に期待できる案でした。が、やっぱり残念だったのはコストと納期。あまりにも高すぎて完成も遅すぎる…のはどうにも厳しく。あとASJさんの提携している工務店に見積もりを依頼することになるので、相見積もりであってもどうしても高くなる傾向にある気がしました。デザインは本当にかっこよかったんだけどな…

ハウスメーカー:住友林業

設計士さんがガチなすみりんさん。最初に提示してもらった手書きのおしゃれすぎるプランを見て鳥肌が立ちました。特に私の希望である茶室(客間と兼ねてもOK)と、夫の希望であるガレージの車を見ながら仕事をしたい、を見事に反映してくださったのはここだけで、初めて3Dパースを見たこともあり夫婦そろって感動しました。他社が設計までは無料で対応してくださるのに対し、住友林業さんは設計に入る前に5万円をお支払いするのですが、その価値以上に本格的な数十ページある地盤調査報告書を作成してくださいます。その報告書を基に設計士さんが本気で考えてくださった図面はやはりレベルが違うというか、ハウスメーカーなのに自由度が高く、でも標準設備の充実度や性能面の高さ、そしてアフターフォローの安心感などはさすが大手という感じでした。

とまで書きつつも、ここが最後ではない…のでお分かりのように、結果的にはお断りすることに。正直、全く迷いがなかったと言ったら嘘になるほどに心惹かれましたが、こちらもやはりコストがネックに。大手HMだからこその高単価はある程度仕方ないのかなと思いつつも、今の世田谷の家よりも高いのは避けたいし…

というわけで、5段階評価の総合得点はこんな感じでした。
・地元の工務店 1.83
・ハウスメーカー:一条工務店 3.05
・ハウスメーカー:住友林業 3.48
・建築家紹介サービス:ASJ 一人目2.93、二人目 2.49
・vacances 4.75
そうなんです。vacancesダントツで評価が高いんです。途中からもうこれはそうかなと思ってたんですが、やっぱり高くて。ちょっとあまりにも長くなってきたので、vacancesだけを語る記事を別で書こうと思います。

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