星と死体
目を回して仰ぐ空
酒焼けした顔の群れ
善意を質に入れて
明日なき疾走を繰り返す
木印を刻み 全身鏡に写してみる
裸の心より偽ってる方が楽なのは
開かない門がそこにあるから
八百屋の錆びた看板
潰れた段ボール
新宿駅で朝を迎える青い人
子供らは子供に石を投げる
子供らは子供らに傷を与える
振り絞って 鈍い頭で
薬で散らして 霧雨
借金返すラットレース
光を遮るベッドルームのカーテン
屠殺場の青い空
屠殺場は太陽がいっぱい
屠殺場の歌声
屠殺場のメロディー
急がば回れ急がば回れ急がば回れ
すぐにくたばれる身なのだから
明日は我が身明日は我が身明日は我が身
すえた匂いまでもうすぐ
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