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【詩】思い出すものはなし

これからよろしく
そんな言葉もだんだん合わなくなる
ただ盛られた土のように
首を傾げた草のように
項垂れている

瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける
わざとじゃないけど色はついている
瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける
つま先で死体と空き缶蹴飛ばすんだ

赤い右手 
白いシャツの無数のシミ 
くたびれた手の甲
私たちはお互いに異邦人
きっと互いを許さない

瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける
わざとじゃないけど色はついている
瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける
つま先で死体と空き缶蹴飛ばすんだ

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