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【詩】明日に向かって

今更ながら君が馬鹿だとわかった
熱風にさらされ、砂塵に巻かれて
ドブを啜るのは誰
俺と君とそのほか諸々
帰ってゴミみたいにパートナーを殴ろう
極めて私的な理由で
極めて気持ちに従って

今更ながら君が馬鹿だとわかった
寒風にさらされ、雨ざらし
ズボンを濡らしているのは誰
煤けた色のチノパン引きずってゆく
たくあんでさえ味がしないよ
眠れないからね
梅干しでさえ酸っぱく感じないくらい
疲弊したこの40年

明日を信じて
やってきたよね
未来を信じて
やってきたよね
終わりだね 終わりだね


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