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【詩】死刑台への階段

返却口に下げられた薄汚れたトレイの上の食器
ハハハ 濡れそぼって傘には穴が
しょっぱさは必要さ 太陽くらい
ハハハ レインブーツには割れ目が

辿り着くのは死刑台
通信障害なのはタブレットじゃない
ふさわしい終わり方
畳の上で死ぬ奴はいない

人類の歴史は血みどろだと
それぞれの国には底の見えない穴があると
忘れがちだから
浴びるように飲むよ
帰りにラーメンを啜ってしまうよ
baby I will be with you

震える手で新聞めくって
baby 黒いシミになる
震える足で椅子の上たって
baby 記憶からも消える

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