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【詩】街の灯り

愛で魂を満たせ
そんな言葉をたくさん聞いた
間違いなく聞いた
間違いなくそれは合っている
そして復讐は無くならない

心無いからでも
悪の巣窟なわけでもない
君を思いやることができるし
人のシャツだって着てみることができる
だから死人が出てもそれは無関係です

窓を過ぎ去るのは街の灯り
胸を去来するのは穏やかな気持ち
帰って殴るのは恋人
死ぬのは無関係の他人

愛で魂を満たせ
そんな歌をたくさん聴いた
真剣に聴いた
間違いなくそれは血肉となり
そして復讐は行われる

心無いからでも
悪の枢軸なわけでもない
君を思いやることができるし
エンパシーだって発揮します
しがみつく腕を振り落として行くのは
険しい荒野

窓を過ぎ去るのは街の灯り
胸を去来するのは穏やかな気持ち
帰って殴るのは恋人
死ぬのは無関係の他人

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